ちくま文庫<br> わたしは驢馬に乗って下着をうりにゆきたい

個数:
  • ポイントキャンペーン

ちくま文庫
わたしは驢馬に乗って下着をうりにゆきたい

  • 鴨居 羊子【著】
  • 価格 ¥1,056(本体¥960)
  • 筑摩書房(2007/01発売)
  • 文庫・児童書 ポイント2倍キャンペーン対象商品(8/24まで)
  • ポイント 18pt
  • ウェブストアに2冊在庫がございます。(2025年08月08日 13時13分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 359p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480422972
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0195

内容説明

思い切って買った、ひとひらの花弁に似たピンクのガーター・ベルト。「買った翌日から洋服の下につけた。私の中身はピンク色に輝き、おなかは絶えずひとり笑いをした。とくにトイレへ行くときがたのしみである。ぱっとスカートをめくると、たちまちピンクの世界が開ける。おしっこまでピンク色に染まっているようであった」。たった一枚の下着による感動が、鴨居羊子の人生を変えた。

目次

夕刊紙のかけ出し記者
抵抗と希望と情熱
おい、本気か?
のら犬たちが呼んでいる
ピンクのガーター・ベルト
TUNIC LABORATORY
COCO
下着屋三日目
シックスティーン・トーンズ
明治生れの母
スキャンティ生れる
オルフェの鏡
サイコロは投げられた
逆転ゲーム
一坪のオフィス
お茶のカンが金庫
「百に七をかけてごらん」
『下着ぶんか論』を書く
〓〓(みんみん)の夜
集金と預金
男が皮のズボンをはくとき
自信と不安のハプニング“下着ショウ”
各駅停車の東海道
時間借りの縫製室と太陽の船付場
野球と下着
地中海と魔女ルーシーの旅
大人のオモチャ
オフィス、電話、制服、鍵、印鑑
ミス・ペテン展
バラのふるさと
一九〇〇年
海の男
エーゲ海の少年
ギリシァ、スペイン・ショウ
フラメンコの練習
母と鼻吉の死

著者等紹介

鴨居羊子[カモイヨウコ]
1925‐1991。大阪府に生まれる。読売新聞の記者を経て、1955年女性向下着のデザイナーとして独立、斬新で夢のある商品を送り出し時代の寵児となる。文筆や絵画にも独特の才能をみせた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 2件/全2件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

こばまり

65
夏負け防止に再読。如何に規格外な女性であれ、表現者、経営者、子、娘として、人は様々な役割を果たさなくてはならないのだな。何のしがらみもない旅路で、彼女はただの女になる。束の間の恋の描写が永遠に閉じ込めておきたい程に美しい。2021/07/22

あじ

40
愛犬“鼻吉”の隣でアンニュイな表情を浮かべる鴨居さん。ポートレイトにインスピレーションを得て自伝に手を伸ばした。鴨居さんは新聞社を退職し、オリジナル下着を展開する会社を興す。時は昭和30年代。オシャレ下着なんて概念は存在せず、下着は“白”そんな時代だった。三万円の退職金と一坪のオフィスからスタートを切る起業家人生。人見知りで愛想なしの鴨居さんが、度胸とアイデアで売り込んでいく。逞しき女性でありながら、細やかな感情を繊麗に綴る一面も覗かせる。無名だったあの人この人の名─互いに惹き付け合うのですね。2018/10/05

天の川

30
どう書けばいいのだろう。鴨居羊子の持つ魅力を。戦争の匂いが残る、良妻賢母を求める時代。舶来の可愛いガーターを身につけた彼女は、粗末な衣服の中がピンク色に輝くように感じる。おしっこまでピンクに染まっているようだという形容が彼女らしい。セクシャルであっても媚びない、自尊を育む下着を楽し気にパワフルに世に送り出していく姿が活き活きと綴られる。事業の拡大による組織化への葛藤、価値観の相容れない母親を最期まで看取る古風さ、犬の鼻吉を喪った悲しみ…大胆にして繊細。率直に語られるすべてが鴨居羊子なのだ。2015/12/25

メタボン

28
☆☆☆★ 超個性的な文章。ちょっと大げさなところもあるが、ところどころぐっとくる名文があって良かった。下着を売り出した初めの頃の苦労話(この人にかかればそれが苦労とも感じられないのだが)や、フラメンコの話、犬の鼻吉の話が特に良かった。2017/12/06

水色系

21
下着デザイナー、鴨井羊子の自伝。先駆となることは、こうも苦労の絶えないことなのであるな。そして注目すべきは、彼女のそのパワフルさ、激しさ。うれしいときはぜんぶで笑い、おかしいと思ったらぜんぶで怒る。そんな人となりが文章から立ちのぼってくるようで、小気味よかった。【いわた書店一万円選書8冊目】2023/10/22

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/359756
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品