ちくま文庫
落語で江戸のうらおもて

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  • サイズ 文庫判/ページ数 239p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480422842
  • NDC分類 779.13
  • Cコード C0176

内容説明

古今亭志ん朝が亡くなって失われたもの。それはその芸だけでなく、江戸の名残をうつす言葉。落語が決してフィクションではなく、日常の地続きであった時代の、東京に一貫して流れる「心」を映す言葉だった。江戸の文化と気風がいよいよ消える時期に際して、志ん朝のCDプロデューサーにして「江戸っ子四代目」の著者が、落語の名の「名文句」を題材に、そこに宿る江戸っ子気質を解読する。

目次

何を吐かしゃアがンでエ、べらぼうめエ―『大工調べ』
江戸っ子の生まれ損ない、金を貯め―『三方一両損』『文七元結』
それア、おれが悪かった―『百川』
まア、早い話が―『長短』
女のおれが見ていい女『三軒長屋』
半ちゃんは達引が強い―『酢豆腐』
ざまァ見やがれ、上げ潮の塵芥―『風呂敷』
あたしのほうがちがっているかも―『厩火事』
手が放されねエ―『小言幸兵衛』
妓がそばにいねエからってんで、ぐずぐず言うほど野暮な男じゃねエんだい―『五人廻し』

著者等紹介

京須偕充[キョウストモミツ]
昭和17年、東京生まれ。ソニー・ミュージック学芸プロデューサー時代に三遊亭圓生「圓生百席」の録音を手がけ、録音を渋っていた古今亭志ん朝が、唯一その高座の録音を許した。TBS系TV放映「落語研究会」解説も務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

のせなーだ

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江戸と落語と言葉の深い縁。作者の語りも気持ちよく進み楽しい。 「東京を江戸と申しました頃」・・噺と芸が描くそれぞれの人間像。 衆愚と個愚行き交う世界、今は、現実はもっと退屈な日々を生きているんですね。 落語の聞き過ごしてしまっている部分の多さよ。もっと楽しもうっと。 作者の心意気にも、快さがある。2015/10/20

はかせ

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圓生志ん朝贔屓の作者が引き倒した落語のレビュー。2013/12/03

食いしん坊

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「上がり潮のゴミ」「百本杭の土左衛門」など、ことばから昔の東京の風景が浮かぶ2013/05/15

いちはじめ

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落語に出てくる言葉を題材に江戸言葉を解説。筆者は東京生まれだが、江戸/東京賛美だけではないあたり、好感が持てる2006/12/21

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