内容説明
天理教から真如苑から伊勢神宮まで、日本各地の宗教団体の聖都(ばちかん)を訪ね歩いたルポルタージュ。人々はこぞって聖都に集まり、踊ったり祈ったり買い物をしたりおしゃべりをしたりしていた。そこは、日本で失われつつある、安心して、憩うことのできる共同体だったのだ。日本にはこんなにも多彩な世界があった。ええじゃないか、なかなか、という気分にさせる1冊である。
目次
序章・オウム真理教―六年目の夏
天理教―おぢばという名の磁場へ
金光教―人もたちゆき神も立ちゆく
大本―霊界二都物語
世界救世教―あまりに天国的な
真如苑―霊能者のいる秘密の花園
善隣会(教)―おすがり王国の空高く
崇教真光―種人よ起て手をかざせ
天照皇大神宮教―「踊る宗教」歌説法の聞こえる里
出雲大社―神在月の浜辺
辯天宗―「走り辯天」の春
伊勢神宮―ご遷宮の夜が来るまで
生駒山系の神々―済州島は八百キロの彼方
松緑神道大和山―北の聖共同体
いじゅん―琉球にミロク世の風が吹く
著者等紹介
山口文憲[ヤマグチフミノリ]
1947年静岡県生まれ。ノンフィクション作家、エッセイスト。異文化ルポルタージュを中心に、雑誌、新聞などでエッセイやコラムを執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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遥かなる想い
94
日本各地にある宗教本山を巡る旅である。 各地に存在する新宗教の地を丹念に辿る。 改めて見ると、日本には新宗教が意外に多いのに驚かされる。日本という国が実は多文化であるという事実に気付かされる…そんな印象の作品だった。 2022/11/13
夫婦善財餡 汁粉
5
新興宗教を描いた本で、松沢呉一さんの本に似ていました。 新興宗教のレポートは、人間性が魅力的な教祖のエピソードが楽しい。2020/01/02
なお
3
日本は無宗教というイメージだったけど、これだけの規模の宗教団体がたくさんあって、熱心ということに驚いた。それぞれの独特の習慣があっておもしろかった。なかなか表には出ない新興宗教のなかを知れて興味深かった。2017/03/02
Sensyuraku
3
日本の新宗教団体の聖地を訪れるルポ。ちょっと物見高いところがあるけどメジャーなところからマイナーなところまで入ってて面白い。2016/10/24
takao
2
ふむ2023/02/11