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ちくま文庫
軍事遺産を歩く

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  • サイズ 文庫判/ページ数 253p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480422552
  • NDC分類 210.6
  • Cコード C0195

内容説明

函館山の要塞、聯合艦隊の地下壕、幻の天皇御座所、天守閣の機銃痕、戦艦の主砲塔、岸辺にうち捨てられたトーチカ。終戦から60年余、消滅したかに見えた軍事関連遺跡は、各地に残っていた。けれども、それらの殆どは何の手だてもとられず、ひっそりと埋もれていた。近代の戦争と戦後のリアルな姿を記録した貴重な写文集!文庫書き下ろし。

目次

国境の町のトーチカ―根室(北海道)
山頂に眠る地下遺跡―函館山(北海道)
突貫工事の飛行場―茂原(千葉県)
鉄道聯隊の夢の跡―新京成線(千葉県)
最後の聚合艦隊司令部―日吉(神奈川県)
忘れ去られた記念碑―観音崎・横須賀(神奈川県)
幻の天皇御座所―松代(長野県)
六〇年、時を停めた空間―豊川(愛知県)
キャベツ畑の奇妙な塔―渥美(愛知県)
帝国海軍と赤煉瓦の町―舞鶴(京都府)
兵站基地と化した城塞―大阪城(大阪府)
明治期要塞の一級遺産―友ヶ島(和歌山県)
要塞島の数奇な運命―大久野島(広島県)
日本初の砲台公園―小島(愛媛県)
海軍の伝統を育んだ島―江田島・呉(広島県)
草生す東洋一の飛行場―大刀洗(福岡県)
三つ並んだ不思議な塔―針尾島(長崎県)
軍港を囲む明治の砲台―佐世保(長崎県)
海峡を睨む防人の島―対馬(長崎県)
掩体壕が物語る「戦後」―宇佐(大分県)

著者等紹介

竹内正浩[タケウチマサヒロ]
1963年愛知県三谷町生まれ。北海道大学を卒業後、日本交通公社に入社。出版部門で長年旅行誌などの編集に携わり、日本や世界各地を取材。2002年に退社し、フリーランス・ライター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

浅香山三郎

14
今年は戦後75年であり、ひとつの節目の年にあたるが、コロナ禍もあり、戦歿者追悼式典など各種の行事も縮小された。また、新聞は戦争体験の継承の問題に警鐘を鳴らした。本書の軍事遺産も、先の戦争に限らず近代を通じての施設が紹介されるが、公的な保護策が乏しいままに打ち捨てられてゐるものも多く、あらためてこんなにあることに驚かされた。とくに私有地にある掩体壕などはいつまで残るかは分からないし、公的な場所にある遺跡群も躯体の補強などが必要なものも多いのでないか。そして、戦争との結び付きが忘れ去られて、↓2020/06/28

sasha

4
北海道から九州まで。今でも日本各地に残る軍事遺構を訪ね歩いた記録。これは面白い。戦争や軍事に興味がなくても苦もなくよめるのではないかな。文章は非常に淡々としているが、著者の知識の豊富さと実際の観察の深さから並々ならぬ情熱が伝わって来る。巻頭カラーをはじめ、写真も豊富だ。贅沢を言えばオールカラーがよかったけれど、それだと単価が高くなってしまうんだろうな。2015/11/21

rbyawa

2
d129、軍事遺跡というのが一般的なようですがここでは軍事「遺産」という呼び方が使われていて、軍事行為に直接関係した施設に関してを取り扱っている本、ということになりそうです。マニアの人ではないようなのですが、完全に歴史の人というわけでもなくて、過去はきちんと直視するためになるべく正確にものを残して欲しい、というスタンスのようですし、ただし、当時の住人が少しずつ施設を平和利用に転用していった話などは好きなようで、なんというか結構人間臭い感じの本かもしれませんw ただ、その平和共存はあっさり脆くも崩れますが。2013/09/10

subuta

1
取り壊して土地の再利用などせず、整備して観光地化するでもなく放置してあるかつての軍事施設が日本の国境地帯をはじめ結構残っているとのこと。興味があってもなかなか行けるような所ではないので、多くの写真で紹介してくれるのはありがたい。2016/03/21

いちはじめ

1
国内の軍事関連施設跡の写真/エッセイ集。まだこういうのが各地に残っていたのかと思うと感慨深い2006/09/23

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