内容説明
非西欧諸国の中で日本だけが「死の跳躍」に耐え、近代国家へと脱皮することが出来た。それは、日本人が歴史的に培ってきた武士道の賜物であった。にもかかわらず、昭和の軍国主義は大局においてそれを否定したのである。新渡戸『武士道』以後百年、孔子に端を発する武士道精神の生成・発展・展開を改めて歴史の中にたどり、その21世紀における意義を説く。
目次
近代日本における武士道論の運命
第1部 孔子と士道(「士」としての孔子;『論語』の士論 ほか)
第2部 武士の誕生から武士道の成立まで(武家の起こりと平氏武者;源氏と武家政権の誕生 ほか)
第3部 松尾芭蕉と武士たち(武家的人倫詩人・松尾芭蕉の美と教育;松尾芭蕉と元禄武士 ほか)
第4部 近代日本の武士道論(近代日本の誕生と武士の終焉;福沢諭吉の武士道論 ほか)
民主主義と「士」
著者等紹介
俵木浩太郎[タワラギコウタロウ]
1939年生まれ。慶應義塾大学法学部卒業。日東ユニカーK.K.で10年間のサラリーマン生活を送ったあと、1972年、慶應義塾大学大学院教育学専攻に入学し、引き続き同博士課程に学ぶ。1976年、ロンドン大学に留学し、Diploma in Philosophy of Educationを取得する。その後、2004年まで玉川大学で教える。現在、以和為貴塾主宰、教育学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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