内容説明
がんばって勉強しろ。がんばって働けと、僕らはずっと教えられてきた。でもそんな「向上心」なんてひとつも持たないままに、実に楽しく居心地よく毎日を過ごしている人たちがどれほど多いことか。「片づけないこと」「狭さをおそれないこと」「部屋を壊すこと」「洋服と住むこと」「部屋をギャラリーにすること」「風呂がなければ作ること」「そしてどこにも住まないこと」など50のテーマ別約300物件。
著者等紹介
都築響一[ツズキキョウイチ]
1956年東京生まれ。ポパイ、ブルータス誌の編集を経て、全102巻の現代美術全集『アート・ランダム』刊行。以来現代美術、建築、写真、デザイン等の分野での執筆・編集活動を続ける。93年『TOKYO STYLE』刊行。96年『ROAD‐SIDE JAPAN』を刊行、同書で第23回木村伊兵衛賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
akihiko810/アカウント移行中
23
賃貸物件に住む人々の写真集。印象度B+ 前作の「TOKYO STYLE」から10年らしい。整理されてない、愛着ある趣味のモノ(本やCD,服)に囲まれた生活を送る人々。整理されたミニマリストの部屋よりも、こういう猥雑な部屋の方が「生きてる」感があってよい。私も本は積読の山なので、共感する。断捨離、ファックオフ!2024/11/23
緋莢
12
読書メーターユーザーなら、思わず反応してしまうであろう<本と住むこと>という章があります。本棚、床に積み上げられている本の写真は見ていて、とても楽しいのですが 文庫サイズなので、残念ながら本のタイトルまでは分からず。<コアなファンには「ギンガピンク」としておなじみの特撮ヒロイン>という紹介に、えっ!?と驚いた写真もありました。20歳の時の部屋の写真のようで、ギンガマン関連のものは写真の中に見当たりませんでした(続く2024/05/12
阿部義彦
12
下巻も舐める様に読みました。素敵な暮らしぶりに思わずうっとり?私と関連する2大テーマ「本と住むこと」「音楽と住むこと」ズームで背表紙まで隅から隅まで読みたいなあー、と思っちゃいますよね。結局 There is no place like home. なのですね。TOKYO STYLE から10年以上の間を置いて(この間にバブル崩壊があった)再び発表されたこの大冊そんなに暮らし方は変わってないのでまあ安心したような。結局蟹は自分の殻に似せて穴を掘ると言うことなのかな。猫が勝手に入ってくる部屋、憧れます。2016/02/20
ふろんた2.0
11
文庫とは思えぬ重さと価格。そして中身はむさ苦しい。でも見入ってしまう。やたら裸の人が多いのはなぜ?2013/09/01
くろほ
7
ネット社会だの、グローバル社会だのと呼ばれる現代を生きてると、日本中均質化され誰も彼も似たような家に住み、同じような生活をしてるという錯覚に陥ることがある。この本には、そんな退屈や諦観を吹き飛ばすパワーが詰まっている。賃貸住宅を自分好みに改造する人、格安の部屋に住み、身の丈に合ってないブランドで身を包む人、定住しないため、不完全な部屋で暮らす人、土足で入らないと危険な部屋にしてしまった人たちで、この国は溢れているのだ。生きがいは家賃に比例しない。人間って面白いなぁ。2013/03/06
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