• ポイントキャンペーン

平凡社新書
日本映画はアメリカでどう観られてきたか

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 新書判/ページ数 209p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784582852851
  • NDC分類 778.21
  • Cコード C0274

内容説明

一九五二年にアメリカで公開された『羅生門』は衝撃をもって迎えられたが、その評価の内実は意外と知られていない。黒沢明から溝口健二、小津安二郎、大島渚、伊丹十三、宮崎駿まで、戦後の日本映画がアメリカで「いかに受容されたか」を豊富な資料を基に分析する。映画を通して浮かびあがる、異色の「戦後日米文化交流史」。

目次

第1章 「日本映画」の登場(事件としての『羅生門』;安定していく日本映画の「居場所」)
第2章 黒沢、溝口と作家主義批評(偉大なる「日本映画」;映画研究の誕生と日本映画;近代化論のなかの日本、そして日本映画)
第3章 西洋を揺るがす日本(大島渚という騒乱;小津安二郎はいかに愛されたか)
第4章 似たもの同士?異国の神秘?(伊丹十三のスノビズム;羨望と不安のまなざし;日本アニメの嵐)

著者等紹介

北野圭介[キタノケイスケ]
1963年大阪府生まれ。ニューヨーク大学大学院映画研究科博士課程中途退学。ニューヨーク大学、ニュージャージー州立大学ラトカーズ校などで教える。新潟大学人文学部助教授(国際文化関係論)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

スプリント

5
映画を通して戦後の日米文化交流について語られています。様々な映画評や文化論を取り上げられており、日本映画の捉え方の変遷がわかり面白かったです。2015/02/17

かずら

2
黒澤明からジャパニメーションまで、日本がアメリカに輸出してきた映画がどのように見られてきたのか、アメリカの歴史をお5つ考察する本。かなり難しかったです。これはある程度日本の映画の歴史を知らないと理解しがたいですね。題材にされている映画についてはあまり説明されていないのでさっぱりでした。語句も難解なものが多いし新書らしからぬ本でした。ただ終盤のアニメについての話はなんとかついていけたかなあと。生活をちょっと楽しくさせてくれるツールにSF作品が選ばれたっていうのは納得できる気がします。2014/09/19

ポルポ・ウィズ・バナナ

1
ノエルバーチ「日本には"見せかけ"と、見せかけの虚構性そのものを同時に提示するタイプの芸術実戦がある」つまり「日本の芸術は再現行為の仕組みそのものを享受する」2014/12/29

マジックトミー

0
ざっくり言うと日本映画がアメリカ国内においてどのように受容されてきたかの歴史を様々な雑誌の批評や論文を紹介して概観してます。戦後の占領下における日本から突如現れた黒澤明、溝口健二への賞賛と隠しきれない困惑、大島渚に対する前衛批評家からの絶賛、少し遅れて小津安二郎への作家主義的見地からの詳細な分析批評などなど。面白いのは時代と共に変化する日米関係が映画への見方にも影響していき、そしてグローバル化が進む90年代以降単純に二カ国の関係性の中だけでは語りきれなくなってしまう部分。勉強になりました。おすすめです。2015/12/12

tkm66

0
資料2005/08/18

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/2881
  • ご注意事項