ちくま文庫
日本の右翼

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  • サイズ 文庫判/ページ数 377p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480420503
  • NDC分類 361.65
  • Cコード C0131

内容説明

右翼とは何か?危険なイメージのみが先行し、その実態や主張は報道されることが少ない。明治期から現在にいたる右翼運動の変遷をわかりやすく解説するとともに、頭山満、宮崎滔天、内田良平、北一輝から、赤尾敏、児玉誉士夫、野村秋介まで16人の思想家・運動家について紹介する。グローバリズムとナショナリズム、テロ、自衛隊、憲法…。激動のいまこそ読むべき一冊。

目次

第1部 歴史と変遷(右翼の源流とは?;右翼と社会主義運動の衝突;昭和維新運動;敗戦と占領下の右翼;日米安保体制と右翼 ほか)
第2部 人物と思想(頭山満―大正‐昭和史の陰の支配者;宮崎滔天―アジア革命に賭けたロマンチスト;内田良平―ブラック・ドラゴンの盟主;北一輝―死刑を望んだ“魔王観音”;井上日召―“一殺多生論”の教祖 ほか)

著者等紹介

猪野健治[イノケンジ]
1933年滋賀県生まれ。新聞・雑誌の記者、編集者を経て、フリーのジャーナリストとして活躍中。とくに、やくざ、右翼、総会屋などをテーマにした分野では、先駆的な役割を果たすとともに、現在も第一線で取材・執筆をつづけている
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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さえきかずひこ

12
興味深い本だった。とくに頭山満や北一輝についての章が面白い。彼らは白人に対する対抗意識をもち、孫文の中国や朝鮮の反体制運動を支援しようと、国際的な拡がりのあるダイナミックな活動を展開した。その力強さに惹かれたし、人物の柄が大きい。戦後の流れでは児玉誉士夫の章がまあまあ面白いが、理論家としての津久井龍雄の章が印象深かった。著者にはいわゆる右翼の純粋さと激烈さに対する共感がはっきりとあるが、それを無批判に讃える姿勢は無いし、文章もよく整理されていて読みやすかった。本書を読み戦前のアジア主義への関心が深まった。2020/09/20

双海(ふたみ)

12
私の興味関心から赤尾敏の章のみ読みました。2014/01/25

筑紫の國造

11
「右翼」の誕生から戦後までの変遷と、個々人の短い列伝からなる右翼通史。右翼の変遷を書いた一部にあたる部分で大まかな流れがわかるので、第二部がわかりやすくなる。面白いのだが、第二部は取り上げる人物がちょっと多すぎる気がする。ひとりひとりの章が短く、あまりその人物像がわからない。飛び切り個性的で強烈な面々なのだから、ちょっともったいない気がする。いっそ、通史と列伝を別書にしてみてもよかったかもしれない。戦後右翼とは関係がある著者だから、書くことは色々あるだろう。ともあれ、面白いには違いない。2018/10/31

にゃん吉

5
明治維新以後から平成中期くらいまでの右翼史の概説と主要な人物の紹介という構成。文庫本で、こういった分野のよくまとまった概説が読めるのは貴重だなと思われました。30年以上前の著作に加筆等をして文庫化されたようで、いわゆるネット右翼、嫌韓など、現在の状況についての言及はないので、最近の状況に関する別の本も読んでみたいところ。    2019/09/08

nori

5
Book written in 1973 confirmed my understanding for right wing in Japan. Most of them are violent groups haired by establishments. Author is also their side and described stories without criticism. I hope IT and SNS will disclose this dark world to all.2016/11/13

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