ちくま文庫
僕の“ユリーカ”―稲垣足穂コレクション〈6〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 342p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480420312
  • NDC分類 918.68
  • Cコード C0195

内容説明

ポオの『ユリーカ』中のことば「無限とは或る観念を示したものではなく、或る観念への努力を表しているものに過ぎない」を敷衍する作業として、独自の宇宙論を展開した代表作「僕の“ユリーカ”」、リーマンやアインシュタイン、ユークリッドなどを引き合いに出した「ロバチェフスキー空間を旋りて」、自伝的色合いの濃い「古典物語」などを収める。

目次

僕の“ユリーカ”
改訂増補 ロバチェフスキー空間を旋りて
古典物語
カフェの開く途端に月が昇った

著者等紹介

稲垣足穂[イナガキタルホ]
1900‐77年、小説家。大阪の船場に生れる。幼い頃兵庫県の明石に転じ、神戸界隈で育つ。少年時代はヒコーキに熱中する。関西学院普通部卒業後、上京。佐藤春夫の知己を得て「チョコレット」「星を造る人」を発表。イナガキ・タルホの名前で出版した『一千一秒物語』により注目される。宇宙的郷愁と機械的ファンタジーにみちた独特の作風による作品を書きつづけた。1969年『少年愛の美学』で第一回日本文学大賞を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

Bartleby

13
読み返すたびにまったく新しい本を読んでいる気にさせられる。未来派・稲垣足穂の、酒精を借りて浄化された宇宙模型。科学の詩。「ロバチェフスキー空間を旋りて」など、以前はいちいち数学・物理本を参照しながら読んだが今おもえば野暮だった。ともかくページを開くと広がるこの清潔感こそ足穂を読む醍醐味だと知る。オブジェの存在理由、使用法を問うても仕方がない。文章は植物のつるのように有機的にもつれあっているけれど内容は至極抽象的なのが面白い。2023/03/09

amanon

4
理数系に多大な苦手意識とコンプレックスを抱いている者にとっては、読み進めるのがかなり辛かった一冊。ただ、本来なら門外漢であるのにも関わらず、ここまでその方面の知識を習得した著者の熱意には素直に感服するが。その熱意は著者の飛行機愛によるところ大なのだろうけれど、最後の「カフェ〜」などを読んでいると、あの当時の人達にとって空を飛ぶということへの憧れの熱量が今日のそれとは相当に違っていたのだろうなと想像される。また、著者が愛読していた哲学者がベルグソンであるというのも興味深い。ただ、注釈がないのが極めて残念。2024/12/09

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