内容説明
淡味。滋味。武蔵野の平林寺、鎌倉の建長寺で典座(てんぞ・禅寺で食事をつかさどる役僧)を務め、鎌倉・稲村ヶ崎の庵で精進料理を教え続ける著者が、旬の野菜と素材を活用して作り上げる、季節季節、日々の食卓の精進料理。肉を使わない工夫、意外な素材の組み合わせ、料理にこもる思い出…。食べることとは生きること、精進にはその知恵がつまっている。
目次
1月 不識庵のおせち料理
2月 鬼も内
3月 丼飯の元祖
4月 春風吹いて
5月 好き嫌いなく
6月 降りみ降らずみ
7月 夏は酢のもの
8月 うりやなすびの花盛り
9月 暑さ寒さも
10月 円、丸はおふくろの味
11月 天地いっぱいをいただく
12月 臘月を尽す
著者等紹介
藤井宗哲[フジイソウテツ]
1941年大阪生まれ。京都仏教大学中退後、平林寺(埼玉県)、興国寺(和歌山県)、建長寺(鎌倉)にて修行。のち角川書店で『古典落語』『三遊亭円朝全集』の編纂に携わる。現在、鎌倉の不識庵にて精進料理塾「禅味会」を主宰
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感想・レビュー
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刻壁
1
単なる料理本でなく、そのレシピに付随したエピソードやなぜその素材を使うのかということや料理に対する考え方なども述べており、なかなか面白かった。2024/01/29
みつひめ
0
そのまますぐに作る、というレシピ本としてはちょっとわたしには難しいなと思ったけれど、精進料理の思想を知るにはいいきっかけになったと思う。2012/10/14
Kumi
0
先の『鎌倉不識庵 精進料理十二カ月』の文庫版。『鎌倉不識庵(ry』がどうしても欲しかったので、探しているうちに、これが文庫版なのだと判明したので即購入。こちらは、最初に不識庵への道やお料理の写真が数枚入っていて、和風の挿絵はない。紙面の大きさが違うせいか、印象が全く違う。可能ならば、ハードカバーの『鎌倉不識庵 精進料理十二カ月』をおすすめする。2009/11/17
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