内容説明
本書で扱われている分野は、おそらく著者にとって最も力の入ったフィールドであったであろう。少年時代の寺子屋の思い出から始まる漢詩の星、そしてギリシャ・ローマ神話と結びつく西洋古典の星、また特に、著者の専攻である英文学における星の考証は、まさに、野尻文学の中心とも言えよう。
目次
1 古代ギリシャの詩(ホメロス詩抄;〈神神讃歌〉抄;ヘーシオドス詩抄)
2 古代ローマの詩(オウィディウス詩抄)
3 イギリスの詩(英詩に現れたる星;英詩に現れたる金星;チョーサーの星;カンタベリー物語―続チョーサーの星;シェイクスピアの星)
4 古代中国の詩(詩経のこと;春秋・国語抄)
5 日本古典の星の名(星神の和名;古事記・日本紀の御統;丹後風土記の星;宇治拾遺・今昔物語の星;平治物語の星;お伽草子の星;太平記の星;安井春海の星名;二十八宿の訳名)