出版社内容情報
言葉を読んでわかるのはどうしてだろう? 当たり前のことが不思議だと気付くと、人生はきっと面白くなる。『14歳からの哲学』の著者が説く考えることのススメ。
内容説明
君たちは言葉を使って話したり書いたりしている。でもどうして伝わるのだろう。相手と君が同じことを理解できるなんて奇跡みたいじゃないか!この当たり前に気付いて驚いた君は幸運だ。その驚きが、君の考える力になる。『14歳からの哲学』の著者が贈る考えるヒント。
目次
第1章 心はどこに(雨の風景 心の風景;「現実」という夢 ほか)
第2章 私とは何か(悩ましき虫の音 秋の夜;孤独の妙味 ほか)
第3章 目に見えないもの(「生命」の漲る季節;夏休みは輝く ほか)
第4章 言葉の力(言葉の力;動物のお医者さん ほか)
著者等紹介
池田晶子[イケダアキコ]
1960年東京生まれ。慶應義塾大学文学部哲学科卒業。文筆家。専門用語による「哲学」ではなく、考えるとはどういうことかを日常の言葉で語る「哲学エッセイ」を確立して多くの読者を得る。とくに若い人々に、本質を考えることの面白さ、形而上の切実さを、存在の謎としての生死の大切を、語り続ける。2007年2月23日没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アキ
100
池田晶子は2007年に46歳で亡くなりましたが、約30冊の本を残しています。そんな中から、心はどこに・私とは何か・目に見えないもの・言葉の力の4つの文章を載せていて、とても刺激的でした。各々の章で引っかかった「世界がすなわち心だと」「自分を味わう」「内なる自然」「言葉が人間によって話しているのだ」これらの言葉を取っ掛かりに、逆転した視点からじっくり考えてみたい。2022/11/04
ルル
13
言葉の言い表しのなんとも美しいこと!表現にも引き込まれます(*^^*)2022/09/22
ひなた*ぼっこ
9
著者の『14歳からの哲学』を小学6年生の頃に母から貰ったことを覚えてる。読んだ記憶はないけれど。哲学入門と言ったらこの方と思っていたので46歳という若さで亡くなってたとは驚き。孤独についてと便利さについてはなるほどそうだよねって印象に残ったけど、割りとどれもスタンダードな題材かな。あとタイトルはもう少し全体を捉えたものが良いのではないか。2023/03/29
まる
8
勤務校1類のクイーン(たくさん揃っています) 池田晶子さんの本。 はじめの一冊としてとてもいいと思う。おすすめ。 2022/08/02
joyjoy
7
著者が言葉を生きた人なのだということが、ものすごく伝わってくる。今ここにこうして綴っている言葉は、私の本当の言葉だろうか?「自分の語る一言一句が、自分の人格を、自分の人生を、確実に創っているのだと、自覚しながら語ることだ。そのようにして、生きることだ」。2022/11/06