内容説明
本巻は、近代短歌の草創期に当たる「明治四十二年以前」の主要作品を集成している。与謝野鉄幹『東西南北』(明治二九・七)から、若山牧水『海の声』(明治四一・七)までの十六歌集を収めた。明治三十年代とその前後は、明星派を主軸とする浪漫主義詩歌の全盛時代であるが、一面、和歌革新運動の一応のみのりとして、「新派和歌」の呼称が文壇の内外に通用していた時期でもあった。
本巻は、近代短歌の草創期に当たる「明治四十二年以前」の主要作品を集成している。与謝野鉄幹『東西南北』(明治二九・七)から、若山牧水『海の声』(明治四一・七)までの十六歌集を収めた。明治三十年代とその前後は、明星派を主軸とする浪漫主義詩歌の全盛時代であるが、一面、和歌革新運動の一応のみのりとして、「新派和歌」の呼称が文壇の内外に通用していた時期でもあった。