ちくま日本文学全集 〈047〉 川端康成 川端康成

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  • サイズ 文庫判/ページ数 477p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784480102478
  • NDC分類 918.6
  • Cコード C0393

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

Kouro-hou

29
随筆1、掌篇7、長篇「山の音」の編成。わりと渋い。戦後日本の家族ドラマっぽい「山の音」は、老いや死の影がちらつく老人と早世した初恋の人の妹である妻(似てない)、愛人がいるわりと人でなしの息子、美人で可愛い息子嫁、出戻りの娘と孫娘がいろいろと騒動を起こす。数々の物騒な事件の割には淡々と美しい季節描写を交えながら話は進むのだけど、合間合間の能面やら犬の乳房のフェチっぷりがさすが川端先生や!という気分になれますw ちょいボケな老人が初恋の人の生々しい夢をみる辺りも上手く、良いもの読ませていただきました。2020/05/04

ジュンコ

11
先日ついに旧版を手に入れたので。少しだけ再読。「葬式の名人」「心中」「貧者の恋人」を。川端康成の死生観を垣間見る。2016/12/01

Yukinco

2
「山の音」という作品が読みたくてようやく読了…。舞台は戦後すぐ、鎌倉に居を構える信吾の家。信吾老夫婦と息子夫婦が同居し、そこそこ裕福なご家庭。本人は鎌倉から横須賀線で通う東京の会社の重役。息子は同じ会社に勤め、出征から復員後若い奥さんを娶るも外に女を作る。信吾は品行方正で、でもそれ故に少し冷めていて不倫をしている息子の行いを快く思わず、でもどこかでその型破りを羨む微妙な心情の描写が良くて、最後まで読み切りました。人生の中でふとした拍子に出会う出来事が、淡々と描かれて読み進まないけど先が気になる作品でした。2023/06/05

やきそらまめ

1
美しい四季を巡るうちに死に向かって老いゆく夫婦。時代のやるせなさを感じさせる息子夫婦。生活の自他の苛立ちに満ちた出戻りの娘。日本の小説は場や季節や時代の空気感を無意識にも肌で感じ取ってしまって貫かれた思いになる。主人公が、細やかな部分に息を詰めるように気を配っても大局では流れに任せるままなのがまた美しくも醜くも日本的だ。2012/08/17

訪問者

0
「山の音」は戦後の日本のホームドラマみたいな作品。2015/12/01

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