出版社内容情報
近代仏教学の創始者による釈迦の伝記。南伝仏教の経典に依拠して、人間としての釈尊の姿を生き生きと描き出す。図版30点以上を収録。解説 石上和敬
内容説明
明治中期オックスフォード大学でインド学を修め、帰国後日本近代仏教学の礎を築いた高楠順次郎による釈迦の伝記。釈迦の生涯は余りにも超人間的で、なかには現実には存在しなかったという説が生み出されるほど創作に満ちたものも多く見られる。しかし、高楠は最も古いとされる南伝仏教(セイロン上座部)のパーリ語経典や漢訳仏伝に依拠し、歴史的に正確で、かつ生き生きと人間・釈迦の姿を描き出す。世界的仏教学者の手による、平易で分かりやすい釈迦伝。貴重な写真・図版多数収録。
目次
悉達太子の誕生
太子の出家
太子の修行
菩薩の成道
世尊の説法
世尊の帰城
世尊一族の感化
祇園精舎の建立
大聖教化の特性
迦〓羅城の悲運
仏の入涅槃
著者等紹介
高楠順次郎[タカクスジュンジロウ]
1866年広島県生れ。オックスフォード大学卒業(M・ミューラーに師事)。ベルリン大学、ライプツィヒ大学に留学。東京帝国大学教授となり梵語学講座を創設、東京外国語学校校長も兼任した。1924年武蔵野女子学院(現・武蔵野大学)等を設立し、さらに東洋大学学長もつとめた。学士院会員となり文化勲章を授与された(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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