出版社内容情報
倫理学こそ哲学の中核をなす学問だ。カント研究の大家が、古代ギリシアから始まるその歩みを三つの潮流に大別し、簡明に解説する。解説 三重野清顕
内容説明
倫理学こそ哲学の中枢に位置する学問である―。本書の冒頭で、著者はこう強調する。人間のあらゆる行動や思索、生き方を根本的に規定するのは倫理であり、したがって倫理学とはまさに「人間とはなにか」を問う学問にほかならない、と。では、この問いに思想家たちはどう向き合い、どんな答えを導き出してきたか。それを明らかにすべく、アリストテレス、エピクロス、ストア派から功利主義、カント、ヘーゲルらを経て20世紀にいたるその歩みを三つの潮流に大別し、それぞれの思想を簡明に解説してゆく。人間の根本原理としての倫理をときあかす円熟の講義。
目次
倫理学がたずねるもの
人間性について
自然主義(1)―アリストテレスの倫理
自然主義(2)―エピクロスとストア派の倫理
主我主義と主他主義
自然主義(3)―功利主義の倫理
功利主義批判と義務論
カントの倫理学
歴史主義と倫理
実存主義と倫理
人「間」と倫理
「私と汝」のその後の展開
役割関係と役割倫理
和辻倫理学
社会倫理と人類倫理
著者等紹介
宇都宮芳明[ウツノミヤヨシアキ]
1931‐2007年。東京生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。東京大学教養学部助手、北海道大学文学部教授、北海道情報大学教授などを歴任。哲学・倫理学を専攻し、とりわけ実存主義やカント哲学の研究で知られる。1999年、『カントと神』で第12回和辻哲郎文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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さえきかずひこ
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袖崎いたる
燐寸法師(Twitter @matchmonk)
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