ちくま学芸文庫<br> 人身御供論

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ちくま学芸文庫
人身御供論

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  • サイズ 文庫判/ページ数 304p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480098962
  • NDC分類 387
  • Cコード C0139

出版社内容情報

人身供犠は、史実として日本に存在したのか。民俗学草創期に先駆的業績を残した著者の、表題作他13篇を収録した比較神話・伝説論集。解説 山田仁史

高木 敏雄[タカギ トシオ]
著・文・その他

内容説明

八岐大蛇、猿神の邪神退治譚や築堤・築城の際の人柱伝説など、日本には人を神に捧げる人身御供(ひとみごくう)にまつわる話が多く残されている。はたしてこれは史実だったのだろうか。日本民俗学・神話学草創期に柳田國男とともに先駆的業績を残した高木敏雄の比較伝説論集。お婆さんが川で拾ってきた桃をお爺さんと食べ、たちまち若返って美貌と精力が回復し事に及び妊娠、生まれたのが桃太郎であるという異伝の考察。中島敦「山月記」のもとになった唐代の「人狼伝」をはじめ、人が虎や狼に化身する伝説の論考など、表題作他全13編を収録。

目次

第1部 人身御供論(人身御供論;早太郎童話論考)
第2部 人狼伝説の痕跡(魔除の酒;人狼伝説の痕跡;牛の神話伝説 ほか)
第3部 日本童話考(日本童話考;羽衣伝説の研究;浦島伝説の研究 ほか)

著者等紹介

高木敏雄[タカギトシオ]
1876‐1922。熊本県生まれ。1900年東京帝国大学文科大学独逸文学科卒業。第五高等学校教授、東京高等師範学校教授、松山高等学校講師、大阪外国語大学教授を務める。1913年には柳田國男と協力して日本で初めての本格的な民俗学の月刊誌『郷土研究』を創刊した。またこのころ南方熊楠とも濃密な交流が続いた。西欧(とくにドイツ)の学説と方法を移入し、日本神話・伝説研究の分類・体系化を試み、日本民俗学黎明期にこの分野での先駆的業績を残した。この高木によってなされた近代的な“神話研究”は後の多くの研究者に継承されてゆくことになる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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フリウリ

5
「人身御供」について高木氏は、もしも人身御供が祭祀として頻繁に行われていたならば、その遺体はどうしていたのか、必ず痕跡が残るはずではないか、と言っているところは、ちょっとおもしろかった。生贄としての人間→動物あるいは人形、という転換はあったと思うが、神に生贄を供えるというオリジナルな思考は、あまりに古くて証明できないとしても、その思考は新たな装いで繰り返されていて(特攻隊も自爆テロも)、かつ、資本主義社会の欲望(例えば人間をリソースとみなすような)に伴う薄暗い闇の中にも、潜んでいると思う。72024/02/12

アル

4
主に日本の昔話(著者は主に「童話」と呼ぶ)を対象とした論考を集めた本。 著者の着目点は興味深いが、日本の民俗学黎明期の著作だけあって全体的に古さは否めない気がする。 1973年の編集時に、漢文に訳注として書き下し文が添えられているのはありがたい。 巻末の解説では人柱人骨の発見をもって著者の要求していた物証が得られたとしているが、著者は人身御供と人柱を区別している(p43,p65)ので、この点については解説で名前の上がっていた本を読んでみるべきか。2019/11/03

志村真幸

3
 日本の民俗学や神話学の草創期に、柳田国男や南方熊楠とともに仕事をした高木敏雄の論文を集めて復刻したもの。  「人身御供論」「早太郎童話論考」「魔除の酒」「人狼伝説の痕跡」「牛の神話伝説」「日本古代の山岳説話」「西行法師閉口歌」「住居研究の三方面」「日本童話考」「羽衣伝説の研究」「浦島伝説の研究」「英雄伝説桃太郎新論」が収められている。  1900-14年に発表されたもの。  柳田とは協力関係にありながらも、突如として関係を断ってしまうことでも知られ、日本の初期民俗学の在り方について再考できる。 2019/04/17

らむだ

2
sd.2022/04/20

SOLVEIG

1
表題作のタイトルから受けるインパクトが強烈だけど、ほぼ印象通りなのは第三章最後の山田野理夫:著「高木敏雄と人身御供論」以降な気がする。 歴史伝奇小説読みの自分にとってこの書は参考書というか副読本として興味深いんじゃないかと思って手にしたのだけれど、思った通りかなり楽しめた。特に「第三章:日本童話考」は追いかけてるシリーズ物でもよく登場する浦島太郎とか桃太郎とかのエピソードも出てきて狙い通りでした。 ただ《タンホイザー伝説》まで登場したのは驚いた。ヴェヌスベルクとビーナスについて「そう考えるのか」と。2020/12/08

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