ちくま学芸文庫<br> 中世の覚醒―アリストテレス再発見から知の革命へ

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ちくま学芸文庫
中世の覚醒―アリストテレス再発見から知の革命へ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 592p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480098849
  • NDC分類 132.2
  • Cコード C0110

出版社内容情報

中世ヨーロッパ、一人の哲学者の著作が人々の思考様式と生活を変えた。「アリストテレス革命」の衝撃に迫る精神史。解説 山本芳久中世ヨーロッパ、一人の哲学者の著作が人々の思考様式と生活を根底から変えた――。「アリストテレス革命」の衝撃に迫る傑作精神史。 解説 山本芳久

リチャード・E.ルーベンスタイン[リチャードイールーベンスタイン]
著・文・その他

小沢 千重子[オザワ チエコ]
翻訳

内容説明

12世紀の中世ヨーロッパ、一人の哲学者の著作が再発見され、社会に類例のない衝撃を与えた。そこに記された知識体系が、西ヨーロッパの人々の思考様式を根底から変えてしまったのである。「アリストテレス革命」というべきこの出来事は、変貌する世界に道徳的秩序と知的秩序―信仰と理性の調和―を与えるべく、トマス・アクィナスをはじめ、キリスト教思想家たちを激しい論争の渦へと巻き込んでいった。彼らの知的遺産は、現代にどのような意義を持つのであろうか。政治活動の発展と文化的覚醒が進んだ時代の思想を物語性豊かに描いた名著。

目次

序章 中世のスター・ゲート―西ヨーロッパの覚醒
第1章 「知恵者たちの師」―アリストテレスの再発見
第2章 「レディ・フィロソフィー」の殺人―古代の知恵はいかにして失われ、ふたたび見出されたか
第3章 「彼の本には翼が生えている」―ピエール・アベラールと理性の復権
第4章 「そなたを打ち殺す者は祝福されるだろう」―アリストテレスと異端
第5章 「ほら、ほら、犬が吠えている」―アリストテレスとパリ大学の教師たち
第6章 「この人物が知解する」―パリ大学における大論争
第7章 「オッカムの剃刀」―信仰と理性の分離
第8章 「もはや神が天球を動かす必要はない」―アリストテレスと現代の世界

著者等紹介

ルーベンスタイン,リチャード・E.[ルーベンスタイン,リチャードE.] [Rubenstein,Richard E.]
1938年生まれ。米国ジョージ・メイソン大学教授。国際紛争解決、公共問題が専門

小沢千重子[オザワチエコ]
東京生まれ。東京大学農学部水産学科卒。ノンフィクション分野の翻訳に従事している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ベイス

64
アリストテレスを始めとするギリシャ哲学が、なぜ紀元前の大昔に、あれだけ諸学を究められたのか。そしてその後、人類があの水準に追いつくまでに、なぜ千年以上かかったのか。それは「キリスト教」があまりにも強烈に人々の心をとらえ、自由な精神を縛り上げたから、ということを想わずにはいられない。それくらい、キリスト教がまだない時代に思索したアリストテレスの考え方は「伸び伸び」としており、だからこそその哲学と出会った中世の学者たちの価値観に、世界史上類を見ないほどの大転換をもたらしたのだ。2020/12/01

syaori

55
中世におけるアリストテレス再発見とその波紋を追った本。彼の「合理的な探究の方法」によって起きた「信仰と理性」の軋轢と、その調和を目指した中世哲学の展開を物語性に富んだ語り口で追ってゆきます。これは信仰と理性の分離で終了し、科学的な発見を神学的に解釈することから解放された世界は近代化を迎えることになりますが、しかしと作者は続けます。この心と頭の分離、理性の偏重が現代社会の行き詰りの一因ではないかと。この問題提起も含め、中世へのイスラム哲学の影響やスコラ哲学についてなど大いに知識欲を掻き立てられる一冊でした。2020/12/15

ジュン

17
‪ルーベンスタイン『中世の覚醒』 (ちくま学芸文庫)。こんなに面白い本に出会えることの幸せ。アリストテレスの受容にまつわる中世史、科学史と政治思想史、はてはその現代的な意義を勢いよく学ぶことができる。恐ろしく人間的で論争的な、東西冷戦をも凌駕する知のドラマを満喫できる。好著中の好著。2019/05/26

MUNEKAZ

15
レコンキスタの結果「再発見」されたアリストテレスの著作が、中世キリスト教世界に与えた影響を描いた一冊。「信仰」と「理性」を巡る論争という一見すると難解なテーマを、各時代の哲学者・神学者たちの肖像を魅力たっぷりに描くことで、まるで大河ドラマの如き読後感が味わえる。興味深いのは著者がキリスト教ではなく紛争解決の研究者だということ。2つの対立する陣営の「調和」を探る動きを描くには、なるほど納得の専門というところか。とにかく面白い。おすすめ。2019/06/17

月をみるもの

13
数十年ぶりに「黙示録3174年」( https://bookmeter.com/books/24631 ) を読み、中世の修道院モノを読みたくなって手にとった。原題は「アリストテレスの子供達」。アリストテレスと言われても(1)「ヒストリエ」の冒頭に出てくる変なおっさん(2)ヴォークトの非A シリーズの A (3)「薔薇の名前」で連続殺人の原因となる本の著者 くらいの知識しかなかったわけだが、理性による科学・信仰に基づく宗教、その両方ともが彼の思想の上に築かれたものだということがよくわかる。2020/05/16

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