出版社内容情報
われわれにとって「自由」とは何であるのか――。政治思想の起源から到達点までを描き、政治的経験の意味に根底から迫った、アレント思想の精髄。
ハンナ・アレント[アレント,ハンナ]
著・文・その他
ジェローム・コーン[コーン,ジェローム]
編集
高橋 勇夫[タカハシ イサオ]
翻訳
内容説明
古代ギリシアで栄えたのち、西欧政治思想の「永遠の真実」によって阻まれ、マルクスの「歴史的必然」により沈黙させられた“政治”。それは、全体主義の「恐怖による同一化」を経て、いまや社会の「必要」に応える手段へと矮小化されている。はたして、政治にはまだ何らかの意味があるのだろうか。人間の絶滅可能性がすぐそばにある時代にあって、政治が約束するのは“自由”と“世界”の復興である。世界を気遣い、人間の複数性による終わりなき“活動”と新しい始まりへの展望を説いた、アレント渾身の書。
目次
第1章 ソクラテス
第2章 政治思想の伝統
第3章 モンテスキューによる伝統の修正
第4章 ヘーゲルからマルクスへ
第5章 伝統の終焉
第6章 政治入門
著者等紹介
アレント,ハンナ[アレント,ハンナ] [Arendt,Hannah]
1906‐75年。アメリカの政治思想家。ドイツの同化ユダヤ人家庭に生まれる。ハイデガーとヤスパースに師事。1933年、ナチスの迫害を逃れてフランスへ、41年にはアメリカに亡命。20世紀の全体主義を生み出した人間の条件と対峙することを生涯の課題とした
コーン,ジェローム[コーン,ジェローム] [Kohn,Jerome]
1931年生まれ。アレントの最後のTA(教育助手)。本書を含む多くの遺稿集と旧著の新装版に編者として携わる。2008年までハンナ・アレント研究所(Hannah Arendt Center)所長
高橋勇夫[タカハシイサオ]
1953年、岩手県生まれ。東京大学英文科卒。専修大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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壱萬弐仟縁
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おおた
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鬱僧