ちくま学芸文庫<br> 悪について

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悪について

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  • サイズ 文庫判/ページ数 240p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480098412
  • NDC分類 146.1
  • Cコード C0110

出版社内容情報

私たちはなぜ生を軽んじ、自由を放棄し、進んで悪に身をゆだねてしまうのか。人間の本性を克明に描き出した不朽の名著、待望の新訳。解説 出口剛司

内容説明

私たちはなぜ生を軽んじ、自由を放棄し、進んで悪に身をゆだねてしまうのか。人間の所業とは思えないような残虐きわりない行為がくり返されるのはなぜなのか。悪は人間であることの宿命なのか。『自由からの逃走』で、自由の重荷に耐えかねナチズムへと傾倒していく人々の心理状況を克明に辿ったフロムは、本書でその考察をさらに深め、人間の本性と悪との原理的な関係に迫る。人を悪へと導くさまざまな要因を究明するなかで、しだいに「人間らしく生きること」の本当の意味が浮き彫りにされていく―。代表作『愛するということ』と対をなす不朽の名著を清新な訳文で。

目次

第1章 人間―狼か羊か
第2章 さまざまな形態の暴力
第3章 死を愛すること 生を愛すること
第4章 個人と社会のナルシシズム
第5章 近親相姦的な結びつき
第6章 自由、決定論、二者択一論

著者等紹介

フロム,エーリッヒ[フロム,エーリッヒ] [Fromm,Erich]
1900‐1980年。精神分析家、社会心理学者。ドイツ・フランクフルトのユダヤ人家庭に生まれる。社会学、心理学を学んだのち精神分析の訓練を受け、1930年からフランクフルト社会研究所に加わるが、ナチスの台頭によりアメリカに亡命。以後、コロンビア大学やメキシコ国立大学などで教鞭をとる。新フロイト派を代表する論者と目される

渡会圭子[ワタライケイコ]
1963年生まれ。翻訳家。上智大学文学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

はっせー

94
エーリッヒ・フロムさんといえば『自由からの逃走』や『愛するということ』が有名だろう。この本は『愛するということ』の対となっている。エーリッヒ・フロムさんがとことん悪について考察している。とくにヒトラーなどの独裁者の心理についてフロイトの考察を元になぜあのような人が出てきて台頭したのか。あのような人の心理とはなんだろうか。この本では近親相姦的固着 ナルシシズム ネクロフィリア この3つの要素が強く出ている人が悪にそれてしまうとしている。みなこの3つの要素を持っているためバランスが崩れることが危険である!2022/10/03

アナーキー靴下

77
読んだ直後は、結論は納得できるが…という感覚だったが、その後(この本とは関係なく)宇宙やテクノロジーの進化、今後の人類は…? みたいな雑談をするうち、自分がいかに悲観的で、死を向いているか、を痛感した。バットマンではポイズンアイビーを一番応援しているし、コモンズの悲劇とか「大洪水よ我が亡きあとに来たれ」とか、暗い未来ばかりを思い描きがち。でもたとえば太陽のパワーをもっと使えるようになってエネルギー問題が解決したら問題を先送りできる。先送りし続けられること、抱え続けて葛藤し続ける未来、きっとそれが生だ。2021/04/16

Y2K☮

40
ナルシシズムの克服。これに尽きる。ただ現在は他者に優し過ぎてストレスを抱える人や自己卑下が過ぎて「死」に焦がれる=ネクロフィリア化する人も多いかと。不服従は自由への第一歩。悪いことじゃない。「生」に留まる秘訣は創造力の発揮。創造の機会を奪われた者は代償行為として自他の破壊に走る。己以外への関心を喚起する読書とクリエイティブなレビュー執筆は闇落ちを防ぐ手段として有効なはず。束縛からの自由ではなく正しい道を選び取る自由を駆使し、できることから変容させよう。小さな「個」の変革を積み重ねれば世界はきっと良くなる。2021/03/03

壱萬参仟縁

38
1964年初出。本書の主題は人間の破壊能力、ナルシシズム、近親相姦的固着である(7頁~)。戦争とは、領土や天然資源、通商上の優位を勝ち取るために、政界、軍部、実業界の指導者たちによって起こるもの。あるいは国家の安全保障に本当に脅威を与える、あるいは与えるとされる他国からの防衛、また自国の地位や名誉を高めるという理由もあるだろう(18頁~)。重要なのは意志と自由の範囲ではなく、人は完全な服従には耐えられないという事実である。人は世界を変容、変化させて、自分の足跡を世界に刻みたいと切実に思っている(30頁)。2018/04/02

テツ

25
性善説や性悪説に逃げることなく人間は善と悪の間を揺蕩い続ける存在であるというフロムの主張はあたりまえのことかもしれないけれど身が引き締まる。自分がどちらかの属性だと決めつけてくれたらどれだけ楽なことか。そんな不安定な状態の中でヒューマニズムから決して逃げてはならない。放り出してはならない。どちらの属性にもフラフラと誘惑される存在だという自覚をもち生きていかなければならない。善と悪。全てを選択することができる自由。考えることがとても多い読書時間でした。あと個人的にフロイトが嫌いなので批判的で嬉しい笑2020/02/04

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