出版社内容情報
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著・文・その他
内容説明
熱伝導の研究から、「任意の周期関数は三角関数の無限和で表される」ことを発見したジョゼフ・フーリエ(1768‐1830)。実際その級数展開の方法は、熱伝導のみならず、さまざまな物理現象をときあかすために欠かせないツールであることが明らかとなった。本書は熱・光・音の伝播という身近な現象から、線形応答理論や量子論におけるフーリエ変換の応用まで、具体例を多数紹介。丁寧な筆致で、読者を多様な物理の世界へといざなう。
目次
第1章 フーリエ級数
第2章 フーリエ変換
第3章 フーリエ級数の応用
第4章 フーリエ変換の応用
第5章 光・X線とプラズマ
第6章 線形応答理論
第7章 確率過程
第8章 量子論への応用
著者等紹介
小出昭一郎[コイデショウイチロウ]
1927‐2008年。東京生まれ。東京大学理学部卒業。東京大学助手、同大学助教授を経て、同大学教授、山梨大学学長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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アドソ
10
昔、東大出版から出ていたUP応用数学選書版を読んでいて「すごい本だな」と思っていたのだけど、その文庫化と気づかず買ってしまった。今読んでも昔の感動は変わらないどころか、広範囲におよぶネタの取り上げ方と、くどくなりすぎない洗練された説明にあらためて感嘆の唸り声をあげてしまうのでした。200年前のフーリエの発明が現代の理学・工学をさまざまな形で支えているのがわかる。「フーリエ変換なんて何の役に立つの~」と嘆いている大学一年生にも読んで欲しい。2018/08/19
BIN
5
大学で数学を学んだ際に一番感動したのがフーリエ解析でした。そのフーリエ解析に関して、最初に少し数学的なことに触れて、あとは物理現象に応用した説明がわかりやすくなされてます。周期的なものに有効なので、振動やら量子力学関係が多いです。位置空間から運動量空間への変換とはなるほどね。2022/07/16
S
2
数学的なことよりは、物理的な応用への説明が主眼。良い本と思った、が、ちゃんと読んだというよりは、目を通した感じ。最近忙しくて本を読めていない。2018/06/17
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