出版社内容情報
鉱物の深遠にして不思議な真実が、歴史と芸術をめぐり次々と披瀝される。深い学識に裏打ちされ、優しい語り口で綴られた「珠玉」のエッセイ。
内容説明
「この砂はみんな水晶だ。中で小さな火が燃えてゐる。」(『銀河鉄道の夜』)。冒頭の「宮沢賢治はなぜ石が好きになったのか」からはじまり、ミケルアンジェロと竜安寺の関係、モーツァルトが石の名前になったわけ、吉良上野介の墓石など、鉱物の深遠にして、不思議な真実が次々と披瀝される。石に対する深い愛と学識に裏打ちされ、優しい語り口で紹介される「砂漠のバラ」、「火星の石」、「黄鉄鉱」、「ラピスラズリ」は、愛好家ならずとも思わず魅了される。「珠玉」のエッセイ。図版多数収録。
目次
1 石と芸術家の物語(宮沢賢治はなぜ石が好きになったのか;この砂は、みんな水晶 ほか)
2 石と歴史の物語(吉良上野介の墓石;石と雲 ほか)
3 石をめぐる人々の物語(ジェム・アンド・ミネラルショー;コレクション ほか)
4 誕生石の謎(ざくろ石;紫水晶 ほか)
5 不思議な石の物語(砂漠のバラ;黄鉄鉱 ほか)
著者等紹介
堀秀道[ホリヒデミチ]
1934年東京都生まれ。中学校時代より鉱物を愛好し、都立上野高校卒業後、北里大学化学科助手、モスクワ大学地質学部留学をへて、鉱物科学研究所を設立する。東北大学理学博士。新鉱物の欽一石、アンモニオ白榴石、ストロナ長石を発見、その功績に対して日本鉱物科学会より櫻井賞を受ける。その後も岩代石、田野畑石を発見する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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藤月はな(灯れ松明の火)
なつ
Koning
そふぃあ
やいっち