出版社内容情報
人類はなぜ社会を必要としたか。社会はいかにして発展するか。近代社会学の嚆矢をなすデュルケーム畢生の大著を定評ある名訳で送る。解説 菊谷和宏
内容説明
近代社会はいかにして誕生したのか、社会はどのように分化・発展していくのか。そもそも人類はなぜ社会を必要としたのか―。これら難問を解く手がかりが「分業」である。分業の進展が商品生産を飛躍的に向上させ、資本主義の発展に大きく寄与したことはいうまでもない。だがそれ以上に、分業は新たなかたちで人々を結びつけ社会の礎としての役割を果たしてきた。「機械的連帯から有機的連帯へ」というテーゼとともに語られる本書は、ヴェーバー『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』と双璧をなす社会学の原点として高く評価されている。デュルケーム畢生の大著を、定評ある名訳で送る。
目次
第1編 分業の機能(分業の機能を決定する方法;機械的あるいは類似による連帯;分業によるあるいは有機的連帯 ほか)
第2編 原因と条件(分業の進歩と幸福の進歩;原因;二次的要因―共同意識がしだいに不確定になること、およびその原因 ほか)
第3編 異常形態(無規制的分業;拘束的分業;その他の異常形態 ほか)
著者等紹介
デュルケーム,エミール[デュルケーム,エミール] [Durkheim,´Emile]
1858‐1917年。フランスの社会学者。コントに始まる社会学を近代的な学問として確立した。ヴェーバーの歴史主義的方向性に対して、自然主義的アプローチで知られる。ボルドー大学で教鞭をとり、『社会分業論』や『社会学的方法の規準』、『自殺論』を執筆。のちにソルボンヌ大学に転じ、『宗教生活の基本形態』や『道徳教育論』などを著す。その研究成果は宗教学や人類学をはじめ多様な学問分野に広く影響を与えた
田原音和[タハラオトヨリ]
1927‐1992年。富山県生まれ。東北大学文学部社会学科卒業。東北大学教育学部教授をつとめる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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