出版社内容情報
資本主義の根幹をなすのは生産過程である。各国の産業構造の変動を歴史的に検証し、20世紀後半から成長が停滞した真の原因を解明する。解説 水野和夫
内容説明
資本主義の根幹にあるのは、商品生産=産業である。ならばその構造的変動こそ、資本主義の実像を最も露わに映し出しているはずだ―。長らく成長を続けてきた世界経済は、20世紀後半になると次第に停滞の様相を呈していく。本書では、その根本原因を見定めるべく、ヨーロッパ各国、アメリカ、日本において産業構造がどのように形成され、変容していったのかを歴史的に比較検証していく。高度成長をもたらした生産体制が、いったいなぜ経済停滞の原因へと反転したのか。産業構造のダイナミクスという視点から、20世紀資本主義の興隆と挫折を描き出した記念碑的名著。
目次
第1章 序論
第2章 大量生産体制―宿命的かつ盲目的な選択
第3章 巨大株式企業
第4章 経済の安定化
第5章 グローバルな視点・ミクロの視点
第6章 保存された諸事例―アメリカ以外の諸国における大量生産体制とクラフト的生産体制
第7章 大量生産体制の危機
第8章 危機に対する企業の反応
第9章 歴史、現実、および各国の戦略
第10章 繁栄の条件―ケインズ主義の国際化と柔軟な専門化
第11章 アメリカと柔軟な専門化
著者等紹介
ピオリ,マイケル・J.[ピオリ,マイケルJ.] [Piore,Michael Joseph]
1940年生まれ。マサチューセッツ工科大学経済学部教授。労働経済学を専門とし、Birds of Passageなどの著書がある
セーブル,チャールズ・F.[セーブル,チャールズF.] [Sabel,Charles Frederick]
1947年生まれ。コロンビア大学ロー・スクール教授。産業社会学を専門とし、Work and Politicsなどの著書がある
山之内靖[ヤマノウチヤスシ]
1933‐2014年。東京外国語大学名誉教授、フェリス女学院大学名誉教授。経済学博士。現代社会理論、歴史社会学を専門とし、『総力戦体制』などの著書がある
永易浩一[ナガヤスコウイチ]
1941年生まれ。錦城高等学校教諭。一橋大学大学院経済学研究科修了
菅山あつみ[スガヤマアツミ]
宮城県仙台三桜高等学校教諭。慶應義塾大学大学院法学研究科政治学専攻修士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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壱萬弐仟縁
富士さん