出版社内容情報
戦後を代表する写真家、土門拳の書いた写真選評やエッセイを精選。巨匠のテクニックや思想を余すところなく盛り込んだ文庫オリジナル新編集。
内容説明
戦後日本を代表する写真家、土門拳(1909‐90)の書いた文章を一冊に精選。第1部ではカメラ雑誌で行われていた写真コンテストの月例選評を、第2部では写真に関する評論・エッセイ24篇を収録。土門が提唱し続けたこと、それは対象をありのままに捉える「モチーフとカメラの直結」、そして「絶対非演出」。その思想は哲学的ですらある。アマチュアたちと全力で向き合い、日本の写真史に多大な足跡を残した巨匠のテクニックをあますところなく伝えるアンソロジー。文庫オリジナル。
目次
1 写真選評(一九五〇年;一九五三年;一九五五年;一九五七年;一九五八年 ほか)
2 評論・エッセイ(世界の有名写真家のベスト・テンをあげて下さい;皮膚に関する八章;顔;自己開放的な写真と自己閉鎖的な写真;モチーフの捉え方とその表現 ほか)
著者等紹介
土門拳[ドモンケン]
1909‐90年。山形県酒田市生まれ。日本工房の社員等を経て1945年からフリーランス。『ヒロシマ』『筑豊のこどもたち』『古寺巡礼』などの写真集を発表し、戦後日本を代表する写真家となった。1950年からは『カメラ』誌上の月例写真コンテストの審査員になり、アマチュア写真の指導にも情熱をそそいだ
田沼武能[タヌマタケヨシ]
1929年、東京生まれ。東京写真工業専門学校卒業。1949年にサンニュースフォトスに入社し木村伊兵衛に師事、1972年からフリーランス。1995年より20年にわたり、日本写真家協会会長を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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