ちくま学芸文庫<br> パリ論/ボードレール論集成

個数:

ちくま学芸文庫
パリ論/ボードレール論集成

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2025年05月11日 07時24分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 608p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480096890
  • NDC分類 944
  • Cコード C0110

出版社内容情報

『パサージュ論』を構想する中で書きとめられた膨大な覚書を中心に、パリをめぐる考察を一冊に凝縮。ベンヤミンの思考の核を明かす貴重論考集。

内容説明

ドイツを代表する知性ベンヤミンが見つめたパリには19世紀の“原史”(Urgeschichte)が埋め込まれていた。ボードレールの詩行、パサージュ/駅舎/エッフェル塔などの鉄骨建築、万国博覧会、ブルジョワジーの住居、人間・事物の商品というありよう―そこから、ベンヤミンが読みとったヨーロッパ近代の真の姿とは?『パサージュ論』を準備するなかで遺された膨大な草稿群からベンヤミンの哲学的・芸術的思索の核を秘めた論考を集成し、パサージュをはじめ当時の貴重な図版を収録。パリをめぐる諸論考および覚書を比較することで、主著への思考の軌跡が明らかになる。

目次

1 パリ論
2 ボードレール論―ボードレールにおける第二帝政期のパリ
ボードレールにおけるいくつかのモティーフについて
セントラルパーク
3 関連論考/参考資料―土星の環、あるいは、鉄骨建築についていくつかのことを
『パサージュ論』初期覚書集
ボードレール論構想および初期の草稿類
『ボードレールにおける第二帝政期のパリ』異稿より

著者等紹介

ベンヤミン,ヴァルター[ベンヤミン,ヴァルター] [Benjamin,Walter]
1892(Berlin)~1940年(Port‐Bou)。20世紀ドイツの最も異彩を放つ思想家・批評家。きわめて緻密で繊細な文体をもつ卓越した文章家。青年運動の只中で思想形成期を迎え、ユダヤ神秘主義、観念論的弁証法、マルクス主義的歴史哲学等の影響を受ける。激動の時代状況とアクチュアルにまたラディカルに切り結びながら、同時に近代もしくはモデルネの原史(Urgeschichte)を見据え続けた。亡命行の途上でみずから命を絶った(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

シッダ@涅槃

27
【ボードレール論のみ読了】①「ボードレールにおける第二帝政期のパリ」は基礎編、②「ボードレールにおけるいくつかのモティーフについて」は理論編、③「セントラル・パーク」は応用編、という印象である。当初ゲオルゲの訳による「意気消沈と精神化」という言葉を求めて読んだ。ベンヤミンははっきり苦手な思索家なのだが、難儀して取り組んだら、彼のラディカルさと論のアクチュアルさが少し見えた。反出生主義は歴史的必然で、当然の倫理的要請か、などと考えた。ボードレールは明らかに反出生主義者である模様。2021/06/02

34

23
新しいものは古いものを必要とする。製鉄技術は工業に鉄の可塑性をわがものとして扱うことを教えたが、その新しい技術は目的に適った形態まで教えてくれるわけではなかった。(というも新しさに目的などはないからである。)そこで新しい技術の産み出す商品はその形態を過去から借りてこなければならないが、それはボードレールの「経験」にとってもおなじことであった、それをベンヤミンはあきらかにしようとしている。19世紀のパリはモダニティの首都とも言われるが、ベンヤミンにとってボードレールはそのモナド的根源なのである。2017/04/04

ラウリスタ~

15
非常に面白かった。あれ、中身かぶってるじゃん、とも思ったが、パサージュ関連の文章をまとめて読むことで、ようやくベンヤミンのパサージュ論がなにを企図したものだったのかがわかってきた。ボードレールの屑屋についての文章など、今年になってもコレージュ・ド・フランスで講義されるくらいだから、ベンヤミンってほんと慧眼。というか、多くの研究者がそれだけベンヤミンを読んで育ったということだと思うが。パサージュ論ってのは、商店街の歴史でも、単なる都市文学の歴史でもない、もっともっと本質的な問題だった。2016/03/14

7
パリ論、ボードレール論(ボードレールにおける第二帝政期のパリ、ボードレールにおけるいくつかのモティーフについて、セントラルパーク)、その他関連論考(土星の輪、あるいは、鉄骨建築についてのいくつかのことを、他)収録。パサージュ、群衆、遊歩者、アウラの崩壊、そしてアレゴリーと、ベンヤミン的側面から見たボードレールがとても興味深く、読み応えある一冊。「追想に万物照応を贈るのが空想力であるとすれば、追想にアレゴリーを捧げるのは思考である。追想は空想力と思考を相互に交流させる。」2016/10/16

STO

0
パリ 19世紀の首都2023/05/30

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/9871097
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品