出版社内容情報
破滅に向かう現代文明の大転換はまだ可能だ! 人間本来の自由と創造性が最大限活かされる社会をどう作るか。イリイチが遺した不朽のマニフェスト。
内容説明
ますます混迷の度を深め、閉塞感が高まる現代。現行の諸制度に対する不満がさまざまな形で噴出している。では、めざすべき新たな社会とはどういったものか―。イリイチはそれをコンヴィヴィアリティ(自立共生)という言葉に託した。人間の本来性を損なうことなく、他者や自然との関係性のなかでその自由を享受し、創造性を最大限発揮させていく社会、技術や制度に隷従するのではなく、人間にそれらを従わせる社会、それは決してユートピアではない。近年興隆する脱成長論の思想的源泉をなし、新たな社会を構想するためのヒントが凝縮された、不朽のマニフェスト!
目次
1 二つの分水嶺
2 自立共生的な再構築
3 多元的な均衡(生物学的退化;根元的独占;計画化の過剰;分極化;廃用化;欲求不満)
4 回復(科学の非神話化;言葉の再発見;法的手続きの回復)
5 政治における逆倒(神話と多数派;崩壊から混沌へ;危機の洞察;急激な変化)
著者等紹介
イリイチ,イヴァン[イリイチ,イヴァン] [Illich,Ivan]
1926‐2002年。ウィーン生まれの思想家。ヴァチカン・グレゴリオ大学で神学と哲学を学び、カトリック司祭として活動。1969年、ローマ・カトリック教会との軋轢により還俗し、以後、学校・病院制度に代表される産業社会への批判を展開。その議論は、教育、医療、エコロジー運動、コンピュータ技術など、多分野に影響を与えた
渡辺京二[ワタナベキョウジ]
1930年、京都生まれ。旧制第五高等学校を経て、法政大学社会学部卒業。評論家。河合文化教育研究所特別研究員
渡辺梨佐[ワタナベリサ]
1959年、熊本県生まれ。熊本大学文学部大学院修士課程(社会学コース)修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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うえぽん
Y2K☮
壱萬参仟縁
ラウリスタ~
よきし