出版社内容情報
平安時代末の流行歌、今様。みずみずしく、時にユーモラス、また時に悲惨でさえある、生き生きとした今様から、代表歌を選び懇切な解説で鑑賞する。
内容説明
遊びをせんとや生まれけむ 戯れせんとや生まれけん―平安時代末に大流行した「今様」を時の帝王・後白河院が編纂した『梁塵秘抄』。目新しく派手な魅力をもつがゆえに今様と呼ばれた歌謡は、貴賎を問わず大流行した。その主な担い手は社会の底辺を生きる女性芸能者であったが、今様の魅力に取りつかれた院は、周囲に眉を顰められながらも、遊女や傀儡女を召しては習い、狂おしいまでの熱中ぶりであったという。本書には、みずみずしく時にユーモラス、また時に悲惨でさえある、『梁塵秘抄』の生き生きとした今様から代表歌を収録。懇切な解説によってその世界が現代によみがえる。
目次
長歌
古柳
今様
法文歌
四句神歌
二句神歌
著者等紹介
植木朝子[ウエキトモコ]
1967年生まれ。お茶の水女子大学人間文化研究科比較文化学専攻単位取得満期退学。十文字学園女子大学助教授などを経て、同志社大学教授。専攻、国文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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