出版社内容情報
商業や技術の一環としても発達した数学。下巻は対数・小数の発明、記号代数学の発展、非ユークリッド幾何学など。文庫化にあたり全面的に校訂。
内容説明
多くの人々にとって、数学は学問である前に生活の知恵である。それは昔も同じことだった。算術は技術や商業とともに発展し、小数や対数といった新たな概念が誕生した。ケプラーは酒樽の容積を量る問題に悩み、パスカルは足し算と引き算ができる計算器を発明した。そして教育の近代化によって、「数学は生活の役に立つ」という実用性が大いに謳われるようになった。数学の芽はいつも身近なところから生まれ、やがてひとつの太い幹へと成長するのだ。下巻はルネサンスから20世紀初頭までの歩みをたどる。
目次
第3篇 近世の初等数学(算術;代数;幾何学と三角法;数学教育に関する近代的運動)
著者等紹介
カジョリ,フロリアン[カジョリ,フロリアン] [Cajori,Florian]
1859‐1930年。スイスに生まれる。16歳のときに渡米しウィスコンシン大学で学位取得。テューレーン大学教授、コロラド大学教授等を経て、カリフォルニア大学バークレー校に数学史教授として就任
小倉金之助[オグラキンノスケ]
1885‐1962年。東京物理学校卒業。林鶴一のもとで数学を学び、微分幾何の研究で学位を取得
中村滋[ナカムラシゲル]
1943年生まれ。東京海洋大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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