出版社内容情報
大衆社会の到来とともに公共性の成立基盤は衰退した。民主主義は再建可能か? プラグマティズムの代表的思想家がこの難問を考究する。
内容説明
現代社会を生きる私たちは、はたして民主主義を担いうるのか―。産業・通信・交通が発達し、飛躍的に複雑性を増した20世紀。個人が社会の全貌を理解するのは困難になった。必要な知識にもとづき判断を行なう公衆という前提が崩れたなか、デモクラシーは可能なのか。リップマンが『世論』や『幻の公衆』で提起した問いに応答し、デューイは民主主義の可能性を探究する。人々の信念や行為、そして習慣が結びつくことで社会を実験的に変革してゆく、その民主主義像とは?プラグマティズムの代表的思想家が、デモクラシーへの不信が深刻化する今日的課題をも照射する。
目次
第1章 公衆を求めて
第2章 国家の発見
第3章 民主主義的国家
第4章 公衆の没落
第5章 大共同社会の探究
第6章 方法の問題
著者等紹介
デューイ,ジョン[デューイ,ジョン] [Dewey,John]
1859‐1952年。アメリカの教育学者、哲学者。プラグマティズムを代表する思想家である。バーモント大学、ジョンズ・ホプキンス大学に学ぶ。ミシガン大学、シカゴ大学、コロンビア大学の教授を歴任。ヘーゲル哲学の影響下に出発し、やがてウィリアム・ジェームズによってプラグマティズムに導かれる。その思想と実践は、多方面に巨大な影響を及ぼした
阿部齊[アベヒトシ]
1933‐2004年。筑波大学教授、放送大学教授を歴任。専攻は政治哲学、現代アメリカ政治学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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