ちくま学芸文庫<br> 公衆とその諸問題―現代政治の基礎

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ちくま学芸文庫
公衆とその諸問題―現代政治の基礎

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  • サイズ 文庫判/ページ数 318p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480096067
  • NDC分類 311.7
  • Cコード C0131

出版社内容情報

大衆社会の到来とともに公共性の成立基盤は衰退した。民主主義は再建可能か? プラグマティズムの代表的思想家がこの難問を考究する。

内容説明

現代社会を生きる私たちは、はたして民主主義を担いうるのか―。産業・通信・交通が発達し、飛躍的に複雑性を増した20世紀。個人が社会の全貌を理解するのは困難になった。必要な知識にもとづき判断を行なう公衆という前提が崩れたなか、デモクラシーは可能なのか。リップマンが『世論』や『幻の公衆』で提起した問いに応答し、デューイは民主主義の可能性を探究する。人々の信念や行為、そして習慣が結びつくことで社会を実験的に変革してゆく、その民主主義像とは?プラグマティズムの代表的思想家が、デモクラシーへの不信が深刻化する今日的課題をも照射する。

目次

第1章 公衆を求めて
第2章 国家の発見
第3章 民主主義的国家
第4章 公衆の没落
第5章 大共同社会の探究
第6章 方法の問題

著者等紹介

デューイ,ジョン[デューイ,ジョン] [Dewey,John]
1859‐1952年。アメリカの教育学者、哲学者。プラグマティズムを代表する思想家である。バーモント大学、ジョンズ・ホプキンス大学に学ぶ。ミシガン大学、シカゴ大学、コロンビア大学の教授を歴任。ヘーゲル哲学の影響下に出発し、やがてウィリアム・ジェームズによってプラグマティズムに導かれる。その思想と実践は、多方面に巨大な影響を及ぼした

阿部齊[アベヒトシ]
1933‐2004年。筑波大学教授、放送大学教授を歴任。専攻は政治哲学、現代アメリカ政治学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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壱萬参仟縁

16
1927年初出。国家という観念は、無意識のうちに観念相互間の論理的関係を考えるよう引きずり込み、人間行動という事実から引き離してしまう(014頁)。私的行為でも間接的な結果と直接的な意図において、社会的な価値あるものとなりうる(021頁)。公衆とは、トランザクションの間接的諸結果によって、組織的な配慮が必要とみなされるまで影響を受ける人の総体(023頁)。公衆は過去のものだが、権力と権力への渇望とは、公衆が設定した公務員と諸機関との手に依然として握られている(042頁)。  2014/11/22

Ex libris 毒餃子

15
公衆はひとつの政治的国家である。そして、公衆の分析を行っていく。アメリカ版社会契約説と見て取れた。具体的な例示がないため、非常に読むのが難しかった。ミルズもそうだったが、アメリカで社会や政治を論じるときのスタイルなのだろうか。2022/02/09

キョートマン

12
デューイは「実験」だとかいわゆる「理系」っぽい言葉を多用して社会のことを論じているが、気を衒ってるように感じてしまう。それでも、現代日本に通づるような社会問題をたくさん論じていて面白かった。2021/06/30

ラウリスタ~

10
デューイ自身の文章は繰り返しが多いのか、なんだか中心がはっきりしないもやもやした印象。文庫版解説を最初に読んだ方がよさそう。いとも容易く情報操作される「公衆」が民主主義の担い手になることに対する批判に対しての返答がこの本らしい。反論は決して十分に上手くいったというわけではないようではあるが。というか、脚注を一つも付けずにこんなだらだらした文章を書くデューイが、アメリカで最重要視される人物とは釈然としない。2014/11/08

ヤギ郎

8
国家とは何か、民主主義とは何か、公的と私的とは何か、これらの問いに答えている論文だと読み取った。公的について、公権力(警察・軍事等)を存在として同義していいのか、読み取れなかった。教育についての話もでてきた。すくなくとも、国家にはいろんな人がいて、いろんなことをしているんだなと読後に思うことができた。2017/04/01

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