出版社内容情報
漱石自ら精選した六篇の講演に「私の個人主義」を併録。創造的な生を若者に呼びかけた力強い言葉が胸を揺さぶる、今あらためて読みたい名講演集。
内容説明
開化の波に翻弄された混迷の明治時代、日本人はどうすれば近代という荒波を乗り越えて、真の自由と自信を手にすることができるのか―。「現代日本の開化」「文芸と道徳」「創作家の態度」など、こうした問いに透徹した眼差しを注ぎ、熱く語りかけた六篇の講演を漱石自ら編んだ、幻の名著が文庫一冊で復活。自らを失い煩悶していたロンドン時代の赤裸々な体験をまじえつつ、「自己本位」に立ち返ることを説いた名講演「私の個人主義」を付録として収録。漱石研究の第一人者、石原千秋の解説により、新たに輝きはじめる文豪の不滅の言葉。
目次
道楽と職業
現代日本の開化
中味と形式
文芸と道徳
創作家の態度
文芸の哲学的基礎
付録 私の個人主義
著者等紹介
夏目漱石[ナツメソウセキ]
1867年生まれ。本名金之助。1893年東京帝国大学英文科卒業。1900~1903年、文部省留学生としてイギリスに留学。1905年「吾輩は猫である」第1回(『ホトトギス』誌上に10回連載)を発表。その後『坊っちゃん』『三四郎』『それから』『門』『こころ』をはじめとする数々の名作を発表し、国民的大作家となる。1916年12月9日、胃潰瘍で死亡
石原千秋[イシハラチアキ]
1955年生まれ。早稲田大学教育・総合科学学術院教授。専攻は日本近代文学。夏目漱石から村上春樹までテクスト分析による斬新な読解を提供しつつ、国語教育への問題提起も果敢に行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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