ちくま学芸文庫<br> 私たちはどう生きるべきか

個数:
  • ポイントキャンペーン

ちくま学芸文庫
私たちはどう生きるべきか

  • ウェブストアに2冊在庫がございます。(2024年04月28日 18時08分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 472p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480095817
  • NDC分類 159
  • Cコード C0112

出版社内容情報

社会の10%の人が倫理的に生きれば、政府が行う社会変革よりもずっと大きな力となる――環境・動物保護の第一人者が、現代に生きる意味を鋭く問う。

内容説明

私的利益と倫理が衝突する場合、あなたならどうするか。もしもあなたが姿を消して、誰にも知られずに何でも好きなものを手に入れられるような場合、すべての倫理的基準を捨て去るのが合理的な判断なのだろうか。それでも正義を重んじるとすれば、そこにはどんな理由があるだろう。西洋倫理学の伝統からプラトン、ルソー、カント等の豊富な議論をとりあげて新たな角度から解明しつつ、経済倫理、遺伝子操作等のアクチュアルな問題を考察。『実践の倫理』『動物の解放』の著者であり、環境・動物保護運動のリーダーとしても活躍する著者が、理論と実践の両側面から現代倫理を徹底的に再考する!

目次

第1章 究極の選択
第2章 「そのどこが私のためになるんだ」
第3章 世界を使い果たす
第4章 この生き方の由来はどこにあるのか
第5章 利己心は人の遺伝子の中にあるか
第6章 日本人の生き方
第7章 お返し戦術
第8章 倫理的に生きる
第9章 倫理の本性
第10章 ある目的のために生きる
第11章 よい生き方

著者等紹介

シンガー,ピーター[シンガー,ピーター] [Singer,Peter]
1946年オーストラリア生まれ。メルボルン大学をへてオックスフォード大学で、R.M.ヘアのもとで学位取得。メルボルンのモナッシュ大学生命倫理学センター所長、国際生命倫理学会会長歴任。現在プリンストン大学、モナッシュ大学教授。優れた倫理学者として世界的に高名なだけでなく、動物解放、菜食主義、難民救済、環境保護などの実践運動のリーダーとして国際的、精力的に活躍

山内友三郎[ヤマウチトモサブロウ]
1933年秋田県生まれ。京都大学文学部卒業。大阪教育大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

WATA

16
倫理的な生き方の本。ひたすら私利私欲を追求し続けることは破滅的な行動であり、幸福感も得られない。できるだけ広い視点にたち、世の中の苦痛や苦しみを取り除くことに協力することで充足感を得られるとしている。個人的には納得の内容。文庫本になったのはつい最近だが、もとになったのは20年ほど前の単行本。ある程度時間が経ったあとに、もう一度読み直したい。2014/01/23

肉尊

13
イルカの弁護のため来日し出廷したこともあるPシンガー。彼の動物解放論の背景にある倫理感について考察できる一冊。高邁なる理性でもって宇宙的視野に立って物事を捉える大切さが説かれていた。シーシュポスが永遠に岩を山頂に押し上げるのではなく、多くの石で壮麗な神殿を建てようという視点は正に彼らしい。個人的には、一個の細胞が身体全体を見渡せないように、眼前の事実をありのまま捉える発想も重要だと思う。献血もそうだが、誰かに認められるためでなく自らの信念に沿った生き方を積み重ねたら、それが倫理的振舞いとなるのではと思った2021/10/16

壱萬弐仟縁

11
1993年初出。社会科学の古典が随所に現れる良書。「第三世界の経済学者が、第三世界の経済発展が環境に与える影響を西洋が懸念するのは新たな植民地主義である」(097頁)。この表現は西洋が二重に過ちを犯すことになるだろう。第6章は日本人の生き方。今、報道2001でサザエさんの三世代同居をやっていた。これが無くなる時代。214頁の学校の子供の集団主義を書かれているが、既に超格差社会において、従来型の暗記偏重、詰込教育を続けていていいのだろうか。不登校や学級崩壊はそれらに対する異議申し立てであるのだが。困るなぁ。2014/02/02

isao_key

8
監訳者は本書について、現代における最も緊急な実践問題である環境問題の由来を述べ、従来のやり方では対処できず、私たちの生き方を変えなければいけない理由を明確にしている。また遺伝子の問題、囚人のジレンマ、フェミニズムなどが倫理と私益の関連を解明するのに大幅に取り入れられている、と解説にある。日本社会について、文章を引用して「日本人にとって、恥ずかしいと思う原因の中で、圧倒的に多いのは、無礼なことをしたかとか、ばかなことをしたという事実ではなく、ただ単に人目につくようなことをしたという事実であった」と紹介する。2015/07/12

大道寺

6
タイトルに書かれていることについて、本書が書かれた頃(1993年)の時事や日本論を題材にしながら「なぜ倫理的に生きるべきなのか」を語っている。自己より大きな大義のため、特に倫理的な大義のために生きることが、生きる意味につながるというのはわかる(わかるけど私は実践してない)。著者が拠って立つ功利主義的な考え方については『実践の倫理』を読むとわかりやすいと思う。2016/03/04

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/7765064
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。