出版社内容情報
多岐にわたるノイマンの業績を展望するための文庫オリジナル編集。本巻は量子力学・統計力学など物理学の重要論文四篇を収録。全篇新訳。
内容説明
ノイマンの業績の中から、数理物理学に関する主要な論文を精選。彼の業績の筆頭に挙げられる「量子力学の数学的基礎づけ」のほか、近年初めてその価値が再評価された「量子力学におけるエルゴード定理とH‐定理の証明」、チャンドラセカールとの共著論文「星のランダムな分布から生じる重力場の統計」、そして乱流理論の回顧と展望を述べた「最近の乱流理論」を収録。全篇本邦初訳。
目次
量子力学の数学的基礎づけ
量子力学におけるエルゴード定理とH‐定理の証明
星のランダムな分布から生じる重力場の統計
最近の乱流理論
著者等紹介
ノイマン,J.フォン[ノイマン,J.フォン] [Neumann,John von]
1903‐57年。ハンガリー、ブダペスト生まれの数学者。ゲッティンゲンでヒルベルトに師事の後、渡米。量子力学、ゲーム理論、計算機科学、気象学など多岐にわたる分野で業績を挙げた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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roughfractus02
7
200の論文から1927-49年の4本を精選した本書には数理物理の情報科学への急展開が垣間見える。作用素環論の素描である「量子力学の数学的基礎付け」、量子統計力学に重点を置く「量子力学におけるエルゴード定理とH-定理の証明」、自己重力系としての恒星間の重力干渉を数値化した「星のランダムな分布から生じる重力場の統計」(チャンドラセカールと共著)、場の量子論からナビエ=ストークス方程式にアプローチして流体力学を捉える「最近の乱流理論」には、著者の超人的計算力を超える計算の必要とコンピュータ開発の急務が重なる。2021/10/29
葉
2
専攻の関係上大学に入って一番多くテキストでみた経済学者であると思う。粒子力学の数学的基礎づけ、計算機科学における理論の概念などについてさらっと概要が書かれている。アインシュタインの次に頭が良かったらしく、彼との違いは完全なる天才であるということである。エントロピーの触りしかわからないのでエルゴード定理とH-定理についてはわからなかった。ゲーム理論におけるvNM効用関数については書かれていなかった。確率に関しても統計的な要素が強かった。2014/11/19
tamioar
0
わけわからん。2018/08/01