ちくま学芸文庫<br> 歴史〈上〉

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ちくま学芸文庫
歴史〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 503p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480095633
  • NDC分類 231.4
  • Cコード C0122

出版社内容情報

古代地中海世界をゆるがしたペロポネソス戦争。その激闘を克明に記し、「力」の鬩ぎ合いに透徹した視線を注いで「歴史学」誕生の契機となった名著。

内容説明

紀元前5世紀の古代地中海世界。スパルタ陣営との大激戦、ペロポネソス戦争で疲弊したアテナイでは屍が累々とし、人びとは疫病と困窮のなか、運命の手の弄ばれるままになっていた。この混迷から立ちあがった著者が綴った大戦の長大な記録が、本書『歴史』だ。四半世紀におよぶ激闘で諸国の力がぶつかりあうなか、何が失われ、何が生まれていったのか?迷信や伝説を典拠としたヘロドトスと異なり、夥しい資料を駆使し、多様な視点を盛り込むことで実証的「歴史学」の礎を築いたとされるトゥキュディデスが、透徹した眼差しで古代地中海の姿を活き活きと記した不朽の名著。

著者等紹介

トゥキュディデス[トゥキュディデス] [Thucydides]
紀元前460年頃~前400年頃。アテナイの貴族。アテナイの一将軍としてペロポネソス戦争に従軍するが、アンピポリス市を奪われた責任をとわれ、故郷を追われる。この戦争の体験をもとに著したのが『歴史』。資料を駆使したその実証的手法から、科学的歴史学の祖といわれる

小西晴雄[コニシハルオ]
1932年生まれ。専門は古代ギリシア。国際基督教大学卒業後、ペンシルバニア大学で修士号、リヴァプール大学で博士号を取得。1967年から1998年までカナダのニューブランズウィック大学で教壇に立つ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬弐仟縁

16
「人間は暴力を振るわれるよりも不正を犯された時の方が強く憤慨するようだ」(071頁)。「富者は富を誇らず、それを活動の糧とし、貧者も貧しきを恥じず、恥ずべきはそれに勝つ努力を怠る事とする」(156頁)。それぞれの立場によって、最善、もしくは、次善策を実行しなければ社会的にはよろしくないであろう。2013/11/23

hurosinki

5
アテナイ・スパルタ間で発生したペロポネソス戦争の戦記。第1章、特に冒頭の「考古学」と呼ばれる部分は権力のパターンに関する史的観察としても読める 国内の安定が権力の構成要素として不可欠であるが(本書下巻の解説と訳者の論文「トゥキュディデスの主観 : 考古記の構造を通して」を参照)、アテナイが敗北した直接の原因は「国内における個人的政争」により内部崩壊をきたしたためである(2巻65章)。2023/07/15

みのくま

4
ヘロドトスの特徴は会話劇と物語の脱線に次ぐ脱線。他方、トゥキュディデスはかなり理路整然としており読みやすい事に驚く。会話劇はなく各ポリス代表者のスピーチが多用されており、事件のあらましも簡潔に要点が突かれている。読みにくい所があるとすれば、急に空間が移動する点であろう。トラキアにいたと思ったらケルキュラにいたりシケリアにいたり、戦線の移動に助走がないので混乱する事がある。ただ、それはつまりペロポネソス戦争がいかに広域に展開していたの証左でもあろう。また、著者がアテナイ人にしてはかなり客観的著述に徹している2023/10/20

富士さん

4
平和と繁栄の下では人も国も良識を保つごとは簡単だ。戦争で余裕を失うと現実に対処するために理性は失われる。独創的で異常な暴力が考え出され、配慮は臆病と、賢明は軟弱と、聡明は怠惰と呼ばれる。極言は信頼に、陰謀は賢さとされ、それに反対すれば鈍いとされる。共犯関係が何よりも強く人を結び付け、良識はそのために敵とされる。無能な善人であることは恥となり、美々しい大義とともに生きるためだけの残虐行為が正当化される。3巻82節p277~p279は、まるで人の歴史をすべて見て来たような話で、本書のテーマだと思いました。2017/04/16

Studies

3
名著で極めて優れたリアリスト2015/05/03

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