内容説明
「リキッド・モダニティ」という概念で後期近代の本質を鮮やかに析出し、現代社会学に新たな地平を拓いた碩学が、身近な出来事や事件、世相から“液状化社会”の具体相を解明する。長いあいだ変わらぬ“確かなもの”などもはや何一つない現代世界。親子や友人、異性との関係の劇的変化、不況と格差、教育問題、地球環境、健康と病気、流行…。一見バラバラでとりとめのない事象の根底に、著者はある通奏低音を聴きとり、時代の困難を直視しつつ、よく生きるための道を模索する。広く一般の読者に向けて平明に綴った、真摯で痛切な社会学的エッセイ。新訳・文庫オリジナル。
目次
手紙を書くということ―液状化した近代世界から
群れあう孤独
親子の会話
オフライン、オンライン
鳥のごとく
バーチャル・セックス
プライバシーの奇妙な冒険
親と子
十代の消費
Y世代をストーキング〔ほか〕
著者等紹介
バウマン,ジグムント[バウマン,ジグムント] [Bauman,Zygmunt]
現代社会学界を代表する理論家。1925年ポーランドのユダヤ人家庭に生まれる。ナチス侵攻によりソ連に逃れ戦後帰国。軍務につくも反ユダヤ主義的風潮のなか強制除隊、のちワルシャワ大学教授となるが反体制的知識人として同大学を追われる。テルアヴィヴ大学教授等を経て、71年英国リーズ大学教授。現在同大学・ワルシャワ大学名誉教授。アマルフィ賞、アドルノ賞受賞
酒井邦秀[サカイクニヒデ]
1945年生まれ。一橋大学社会学部博士課程中退。電気通信大学准教授を経て、現在翻訳家、「NPO多言語多読」理事長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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壱萬参仟縁
kthyk
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波 環
なっぢ@断捨離実行中