出版社内容情報
わかってしまえば日常感覚に近いものながら、数学挫折のきっかけの微分積分。その基礎をていねいに紐解いた再入門のための検定教科書第2弾!
内容説明
わかってしまえば日常感覚に近いものながら、わからなさゆえに暗記地獄に落ち込んでしまう高校数学の難所「微分積分」。この「基礎解析」はその入門基礎コースで、重要な概念が直観的につかめるような工夫が凝らされている。「曲線グラフも虫眼鏡で分け入ってみれば直線」の感覚で微分が導入され、面積を求めることから定積分が導入される。そして微分と積分の相互の密接な関係が明かされていく。指数関数や三角関数も、自然や社会に見られる増殖現象や回転の周期的変化の解析から導入。斬新な試みで注目を集めた文部省検定教科書と指導資料を合冊にした文庫の第2弾。
目次
第1章 数列
第2章 微分
第3章 積分
第4章 指数関数・対数関数
第5章 三角関数
指導資料
資料
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kinkswho
2
対数を使った計算の例題として「電話代10円を借りて10分で1割の利息をつける」(p202)といった問題を出題するように およそ教科書検定を意識せず自由闊達に生徒の興味を引きそうなネタを取り入れている所がユニーク。 コンプライアンスにうるさい現代では考えられない、教育界が牧歌的だった事を伺わせる面白い本。 子供の頃、教科書に似たデザインで詳しい問題の解説が書いてある本を教卓で学校の先生が開いていたのを思い出す。 あれが指導資料という本であり、文庫として教科書と一緒に復刻させる筑摩書房の心意気を評価したい。2020/06/15
toiwata
0
高校の教科書はもっと分量が要るのではという感想を持ちました。設定されている課程はそれほど理不尽ではないにしても、見通しが悪く、立て付けの良くない引き戸のような苛立ちを覚えざるを得ない。あと誰の仕事なのか全く出てこない。2015/07/17
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