出版社内容情報
「論語」を貫き流れているものは、まったき人間肯定の精神である――最高の碩学が描きだす人間・孔子の思想と生涯。数篇を増補。
内容説明
孔子の生きた時代(前551?‐前479)、世は戦乱にあけくれ、殺戮と陰謀にみちていた。そのような状況下、孔子は、人間にとって重要なのは相互に愛情をもつことだとして「仁」の思想を唱え、政治はその実践であるとした『論語』を生みだす。その後『論語』は儒教の教典として崇拝され、文学的香気にあふれた含蓄深い名句の数々は、人間讃歌、人類永遠の古典として、現代に至るまで多くの人々に読みつがれている。本書は、表題作ほか、孔子と『論語』に関する初心者向けの論考六篇で構成。中国文学最高権威の著者が、人間孔子の精神と『論語』の思想を明らかにした入門書の名著。
目次
中国の知恵―孔子について
孔子
「論語」の教訓
新しい慟哭―孔子と「天」
孔子も神の子であるという説
「論語」について
「論語」について―慶応義塾小泉信三記念講座講演
著者等紹介
吉川幸次郎[ヨシカワコウジロウ]
1904年、神戸市に生まれ、1980年、没。1923年京都帝大文学科に入学、支那文学を専攻。’28年中国に留学、’31年帰国。同年、東方文化学院(京都大学人文科学研究所東方学研究部)の研究員となり16年間をすごす。’47年京都大学教授。この間、数々の著書を発表、日本の中国文学の普及に大きく貢献、芸術院会員、文化功労者となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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パフちゃん@かのん変更
壱萬参仟縁
はひへほ
杞人
しずかな午後