出版社内容情報
圧制は、支配される側の自発的な隷従によって永続する――支配・被支配構造の本質を喝破した古典的名著。20世紀の代表的な関連論考を併録。
内容説明
なぜみずから屈し圧政を支えるのか。支配・被支配構造の本質を喝破した古典的名著。シモーヌ・ヴェイユが本作と重ねて20世紀の全体主義について論じた小論と、政治人類学者ピエール・クラストルが本作をベースに「国家に抗する社会」としての未開社会を分析した論考を併録する。
目次
自発的隷従論(一者支配の不幸;多数者が一者に隷従する不思議;自由への欲求が勇気を与える;自由はただ欲すれば得られる;民衆は隷従を甘受している ほか)
付論(服従と自由についての省察(シモーヌ・ヴェイユ)
自由、災難、名づけえぬ存在(ピエール・クラストル))
著者等紹介
ド・ラ・ボエシ,エティエンヌ[ドラボエシ,エティエンヌ] [de La Bo´etie,´Etienne]
1530‐63年。フランスの小都サルラ生まれ。早くにオルレアン大学に進学、法学とともに人文学への造詣を深める。54年にボルドー高等法院に評定官として着任、のちに同僚となるモンテーニュと友情を結ぶ。相次ぐ宗教争乱に対して、宮廷の宥和政策を支持して事態収拾に奔走したが、63年病に倒れモンテーニュに看取られながら世を去った
西谷修[ニシタニオサム]
1950年愛知県生まれ。東京外国語大学教授
山上浩嗣[ヤマジョウヒロツグ]
1966年大阪府生まれ。大阪大学准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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兎乃
cockroach's garten
白義
おおた
活字スキー
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- 中学校学級活動 〈1年〉