出版社内容情報
「奇跡の年」こと一九〇五年に発表された、ブラウン運動・相対性理論・光量子仮説についての記念碑的論文五篇を収録。編者による詳細な解説付き。
内容説明
相対性理論についての最初の論文「運動物体の電気力学」はじめ、分子の大きさを求める方法、ブラウン運動、光量子仮説にかんする論文はどれも第一級の重要さをもつものと評価されている。本書はこれらの邦訳に加え、若きアインシュタインの性格や彼が生まれ育った環境、独特な思考プロセスに迫った充実の解説を収録。人間味あふれる天才の素顔と珠玉の論文が新訳でいきいきと甦る。
目次
1 アインシュタインの学位論文(分子の大きさを求める新手法)
2 ブラウン運動への取り組み(熱の分子運動論から要請される、静止液体中に浮かぶ小さな粒子の運動について)
3 相対性理論への取り組み(運動物体の電気力学;物体の慣性は、その物体に含まれるエネルギーに依存するか)
4 量子仮説に関する初期の仕事(光の生成と変換に関する、ひとつの発見法的観点について)
著者等紹介
アインシュタイン,アルベルト[アインシュタイン,アルベルト][Einstein,Albert]
1879‐1955年、ドイツ生まれの理論物理学者。チューリヒ工科大学を卒業後、スイス特許局に就職。勤務のかたわら理論物理学の研究を続け、1905年にはブラウン運動、特殊相対性理論、光量子仮説等にかんする重要論文を立て続けに発表した。このときの論文によって光電効果の理論的な説明付けに成功し、1921年にノーベル物理学賞を受賞
スタチェル,ジョン[スタチェル,ジョン][Stachel,John]
1928年生まれ。アメリカの物理学者
青木薫[アオキカオル]
1956年、山形県生まれ。京都大学理学部卒業、同大学院修了。理学博士。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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