ちくま学芸文庫<br> 日本に就て

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ちくま学芸文庫
日本に就て

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  • サイズ 文庫判/ページ数 308p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480093882
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

内容説明

「知識人批判」「保守党の立場」「吉田内閣論」などの超辛口社会時評と、目を細めながら日本を味わう「或る田舎町の魅力」「小休止」などの小紀行文を収録した、甘辛エッセイ選。

目次

不信心―序にかえて
知識人批判
象牙の塔から誰が出たのか
文士の発言
知識人と政治
命が惜しいことに就て
擬態
毛並
日本人であることの不安
日本語に就て〔ほか〕

著者等紹介

吉田健一[ヨシダケンイチ]
1912‐1977年。東京生まれ。吉田茂元首相を父とし、幼少時代を、イギリス、中国などで過ごす。ケンブリッジ大学に学び、帰国後、文筆生活に入る。ヴァレリー、ロレンス等の翻訳、および文芸評論の分野で活躍し、自身も珠玉のエッセイや小説を多数残した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

i-miya

39
2011.10.29 (カバー) 維新以来の日本はわれわれの手で積極的に作られた(吉田健一)。日本の歴史に、歴史の流れに、根を持たない、という発想、行動に強い疑義を表明する吉田健一。知識人という免罪符的立場からの平和論・・・。一方、市井の人々の暮らしの美質を愛す。甘辛エッセー。2011/10/29

ophiuchi

10
何とか読み通したが、内容を理解したとは言い難い。吉田健一の文章を読んでいた昔の人達のリテラシーが高かったのか、自分のそれが足りないのか…(多分、両方)。父親(吉田茂)の内閣を批判する彼が現代に蘇ったら、言葉を疎かに扱う安倍内閣にどんな痛罵を浴びせるのだろう?2017/08/23

Ted

3
'11年7月刊。×吉田茂の息子の随筆。通して読んでも、繰り返し読んでも、何を言いたいのかさっぱり分らない、読後に何も残らないようなものすごい悪文。論旨不明快なこういうイライラするような文章ばかり読んでいると頭が悪くなるので途中で放棄。2016/12/29

壱萬参仟縁

2
「日本人は真似をすることが上手だというのは、その文化が優秀であることと同じなのであるが、それが弱点に数えられているのは日本人が世界の歴史を無視して何もかも、文字も武器も、宗教も寺を建てることも、着物も、着物を織る方法も全部、自分達で考え出したものでなければ満足するが出来ないからなのである」(119ページ)。真似も悪くはないが、マネのし過ぎはよくない。独創性が発揮できないからである。他にも多くのテーマがあるが、日本のあり方を考えるにはいい本に思える。日本流も大切であるし、多文化共生社会なので共存も必要か。2012/07/20

つかぬ間の休息

1
吉田健一の硬派な評論集。2014/11/08

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