ちくま学芸文庫<br> 公共哲学―政治における道徳を考える

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ちくま学芸文庫
公共哲学―政治における道徳を考える

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  • サイズ 文庫判/ページ数 422p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480093875
  • NDC分類 311.1
  • Cコード C0110

出版社内容情報

<正義を支えるものは何なのか?あの白熱の議論を総括!>

経済格差、安楽死の幇助、市場の役割など、私達が現代の問題を考えるのに必要な思想とは? ハーバード大講義で話題のサンデル教授の主著初邦訳。

内容説明

経済格差、幇助自殺、アファーマティブ・アクション、妊娠中絶など。容易に答えの出せないこれらの問題を考えるために、私たちの社会はどのような思想的基盤を必要とするのか?個人の権利と選択の自由のみを絶対視して、政治は道徳に対して中立であるべきなのか?ハーバード大学の人気講義で話題のM・サンデル教授は、本書で多様な問題を論じつつその思想的背景を分析し、今日の多元的な世界における公共の正義は、コミュニティがもつ「善」と道徳によっても支えられるべきであると説く。

目次

第1部 アメリカの市民生活(アメリカにおける公共哲学の探求;個人主義を超えて―民主党とコミュニティ;手軽な美徳の政治 ほか)
第2部 道徳と政治の議論(州営宝くじに反対する;教室でのコマーシャル;公共領域をブランド化する ほか)
第3部 リベラリズム、多元主義、コミュニティ(道徳性とリベラルの理想;手続き的共和国と負荷なき自己;成員資格としての正義 ほか)

著者等紹介

サンデル,マイケル[サンデル,マイケル][Sandel,Michael J.]
1953年、合衆国ミネアポリス生まれ。ブランダイス大学を卒業後、オックスフォード大学にて博士号取得。現在、ハーバード大学教授。専門は政治哲学。ハーバード大学の担当学部科目「Justice(正義)」が、履修者数14,000人を超す人気講座となる。この講座は、同大建学以来初めて一般公開されて、テレビでも放送された。この番組は2010年、日本でもNHK教育テレビ『ハーバード白熱教室』として放送され、社会現象を巻き起こした

鬼澤忍[オニザワシノブ]
翻訳家。1963年生まれ。成城大学経済学部経営学科卒。埼玉大学大学院文化科学研究科修士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

22
アメリカ人にとっての国家、自由、福祉へのスタンス(これが知りたかった)、倫理、商業主義などについて語られた本。テレビでの印象と違わず、多くの質問が読み手に投げかけられ、考えることを求められる。アメリカの抱く問題は誠に深く、フェアに答えを出すのが難しい。カントやロールズが普通に引用されるので、いずれは読んでおかねばなあ・・・。2013/04/08

うえ

9
「ローティはデューイを、善に対する正の優先を唱えるリベラリズムの信奉者として位置づけようとした。だが、デューイはカント派でも、権利を土台とするリベラル派でもなかった。それどころか、市民の道徳的・精神的エネルギーに依拠する公共領域の育成に関心を寄せたことから、実際にはこんにちのコミュニタリアンの盟友だと考えるほうが自然である」これは鋭い指摘で、反論は難しそうだ。「ローティの哲学的創意はなかなかのものだ。なにしろ、デューイのプラグマティズムから、デューイ本人の主張とは正反対の理論を引き出しているのだから。」2022/01/18

Nobu A

8
マイケル・サンデル著書実質3冊目。やはりサンデル教授本は講義形式の方が良い。と言うか、大学生相手に難解な哲学を噛み砕き、卑近な社会問題に落とし込み、問いかけるので格段に咀嚼しやすい。本著は論文集。「アメリカの市民生活」「道徳と政治の議論」「リベラリズム、多元主義、コミュニティ」の三部構成で一貫して公共生活を突き動かす道徳的・市民的ジレンマを考察。比較的無味乾燥な文体に哲学が詳述されると、門外漢には正直お手上げ。後半流し読み読了。しかし、手元にある最新刊「実力も運のうち 能力主義は正義か?」は楽しみ。2021/06/08

あかつや

7
アメリカの公共生活における道徳の問題についての小論を集めたもの。同著者のベストセラー本に比べると、よりその時々のアメリカの事情に沿った内容になっている。あの国はあれでものすごく特殊なので、そのまま日本に当てはめてああだこうだってのはできないが、アメリカ政治の背景にある思想的流れを辿る感じで面白かった。アメさんも大変っすね。基本的にアメリカ人とは深い部分では通じ合えないと思っているので、こういうの読んでいろいろ考えるのはいい。違いをよく知って、上っ面くらいは尊重しあう。異文化との接触は同化じゃダメなんよな。2019/11/14

ティス@考える豚

7
読むべきじゃなかったなぁ。生半可な知識では読めません。実際、私がそうでした。アメリカの政治や思想に詳しくないと、理解できません。一応わかりやすくて「あー、なるほど」とは思うんですが、後から考えてみると基礎となる部分を勉強してないことに気づきました。日本でも共通する項目のある一部・二部はともかく三部はちんぷんかんぷん。話題だからってむやみに読むべきではないですね。2013/01/13

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