ちくま学芸文庫<br> 都市への権利

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ちくま学芸文庫
都市への権利

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  • サイズ 文庫判/ページ数 247p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480093769
  • NDC分類 361.78
  • Cコード C0110

出版社内容情報

都市現実は我々利用者のためにある!――産業化社会に抗するシチュアシオ二スム運動の中、人間の主体性に基づく都市を提唱する。

内容説明

都市は投資家や技術者のためにあるのではない、われわれ“利用者”のためにあるのだ!―都市への人口・資本集中が加速する産業化社会。それに抗する運動のうねりの中にあって、著者ルフェーヴルは、消費社会に従属させられてきた現代人の日常生活を批判する。そして、人間の主体性を取り戻すことを訴え、遊びやアートへの参加を通して“作品”としての都市を創ることを提唱した。コミュニティの意義がふたたび問われる今日、批評理論の分野からも再評価が進むラディカルな“都市革命”宣言書の文庫化。

目次

工業化と都市化 はじめの概観
哲学と都市
細分化された科学と都市現実
都市の哲学と都市計画的イデオロギー
都市の特殊性 都市と作品
連続と非連続
現実と分析との諸水準
都市と田舎
危機的な点の周辺において
都市的形式について
スペクトル分析
都市への権利
展望か前望か
哲学の実現
都市、都市的なるもの、および都市計画についてのテーゼ

著者等紹介

ルフェーヴル,アンリ[ルフェーヴル,アンリ][Lefebvre,Henri]
1901年、フランス、ランド県生まれ。パリ大学ソルボンヌ校で哲学を修め、兵役義務やタクシー・ドライバーなどの職歴も経て、雑誌やラジオ局のディレクターを務める。第二次大戦前よりフランス共産党員でもあり(後に除名)、レジスタンス運動にも加わる。1961年よりストラスブール大学、1968年よりナンテール大学で社会学教授。彼の「日常生活批判」は、シチュアシオニストたちの初期の活動において、その理論の柱の一つとなった。1991年逝去

森本和夫[モリモトカズオ]
1927年、奈良県生まれ。東京大学文学部仏文科卒業。東京大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

夜間飛行

82
都市は経済と社会組織の葛藤を通して中心を更新し続けてきたという。中心とは場所だけでなく、収集・配分や統合・隔離など都市のロゴスそのものをいうらしい。資本主義の分析的理性が中枢を占める現代において、著者は日常の中へ《都市的なるもの》を入れよと訴える。即ち遊びや芸術など都市の使用価値を取り戻すこと。そしてそれも含めて全てに実践的・批判的であれと。都市は個人と国家を繋ぐ媒介であり、生産や所有の繋がりを《生活の面の上に》…つまり差異の上に書きこむ《作品》なのだとも。語り口は難解だが清々しく、心を打つものがあった。2019/05/26

浅香山三郎

16
難解。マルクス主義の分析視角から都市を論じるもの。都市と労働者の関係にポイントを置き、上からの都市論の批判となつてゐる。ところどころ面白いのだけれども、電車の中で読むにはしんどいものがあつた。2019/08/24

ばん

9
都市と都市的なるもの、それは周縁を形成し、周縁として収奪しつくし、膨張し、破裂する断片。都市的―田舎的の対立項はやがて溶解し、零度から百度までの都市的な状態というものだけができる。なぜならそこには、際限なく続く周縁と、都市的なものとしての、都市への権利としての田舎だけがあり、都市と都市にあらざるもの(郊外)だけが広がるからだ。やがて自重によって自壊してしまう都市において、人びとはどのように実存を獲得していくのか、という問題へと移る。社会分析から人間洞察への跳躍は摩天楼の活劇のように颯爽としたものだった。2013/01/02

takahiroyama3

4
難解だが、良書。かつてマルクスは「人類は、人類が解決しうる問題をしか自らに提起しない」と言った。本来都市は、人間生活が投影された作品として解釈可能だが、実態は無秩序を課題と捉え、計画性(=整合性)を解答としている。その計画性の考え方にも立場があり、建築家らを中心とした人間主義、公共を中心とした科学主義、興業者を中心とした利益追求主義である。これらの総合を都市計画の理想としつつ、分野細分による科学、内容なき哲学は共に課題を指摘する。有効な方法の一つは遊戯的なもの(身体的活動)にヒントを得る事と言及。2019/01/12

SQT

4
工業生産は(人間的な)古い都市を領有して、事務所が住居に置き換わる新しい都市が生まれている。古い都市は作品で使用価値に基づいているが、新しい都市は交換価値に基づいている。新しい都市は、居住地の論理=合理性を表す団地と、居住地の想像的なるものを代表する一戸建て(都市=郊外という都市的な分割に基づくために一戸建ても都市的といえる)によって成り立っている。(人間的な)(本来的な)都市を取り戻すためには、都市の特性を知る必要がある。 2017/03/07

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