出版社内容情報
社会変動がもたらす病いと、家族の移り変わりを中心に、老人問題を臨床の視点から読み解き、精神科医としての弁明を試みた珠玉の一九篇。
内容説明
敗戦から高度成長を経てバブル崩壊へと続いた社会変動は、日本人のライフサイクルを激変させた。それは、「常識が考えるよりもはるかに複雑で奥行きと広がりがあり、また生ぐさいものである」人間のつながりに、どのような歪みを生じさせたのだろうか。生きていく上で避けられない関係としての家族(「家族の表象」「家族の臨床」)や、無視し得ない社会問題となりつつあった老いについて検討する(「老人の治療についてのノート」「世に棲む老い人」)と同時に精神科医としての構えを自らの体験に即して綴った作品(「精神科医の弁明」「治療文化と精神科医」)を収める。
目次
家族の表象―家族とかかわる者より
家族の臨床
日本の家族と精神医療
フクちゃんとサザエさん
漫画「ドラえもん」について
「つながり」の精神病理―対人相互作用のさまざま
大学生の精神保健をめぐって
現代中年論
老人の治療についてのノート
老年期認知症の精神病理をめぐって〔ほか〕
著者等紹介
中井久夫[ナカイヒサオ]
1934年、奈良県生まれ。京都大学医学部卒業。現在は神戸大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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