ちくま学芸文庫<br> ディスコルシ―「ローマ史」論

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ちくま学芸文庫
ディスコルシ―「ローマ史」論

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  • サイズ 文庫判/ページ数 752p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480093523
  • NDC分類 232
  • Cコード C0122

出版社内容情報

ローマ帝国はなぜあれほどまでに繁栄しえたのか。その鍵は??ヴィルトゥ?=Bパワー・ポリティクスの教祖が、したたかに歴史を解読する!

内容説明

『君主論』をしのぐ、マキァヴェッリ渾身の大著。フランス、スペイン、イタリア、ドイツ、神聖ローマ帝国など、群雄が割拠し、戦いに明け暮れていたルネッサンス期。権謀術数が飛び交う中、官僚として活躍したマキァヴェッリは、祖国が生き残る方法を模索し続け、古代ローマ史にその答えを求めた。不利な状況での戦い方、敵対する勢力を効果的に漬す方法、同盟の有利な結び方、新兵器への対処方法、陰謀の防ぎ方と成功のさせ方、そして、最強の国家体制…。権力がぶつかり合う壮大な歴史ドラマの中で磨き上げられた、パワー・ポリティクス永遠の教科書。

目次

第1巻(都市の起源、そして特にローマの起源について;共和国の種類について、またローマはそのいずれにあたるかについて;ローマ共和国を完成した護民官制度設立のいきさつについて ほか)
第2巻(ローマ人が広大な版図を確保したのは、実力によってか、それとも運がよかったためか;ローマ人はどのような部族を相手として戦ったか、また相手の国は自分たちの自由を賭していかにねばり強く戦ったか;ローマが強国に成長したのは、周囲の国家を破壊したと同時に外国人にも簡単に栄誉を与えたからである ほか)
第3巻(宗派や国家を長く維持していくには、多くの場合本来の姿を回復することが必要である;白痴を装うことが時には最も賢明であるかもしれない;新たに獲得した自由を維持していくために、ブルトゥスが自分の息子たちを殺さなければならなかった事情について ほか)

著者等紹介

マキァヴェッリ,ニッコロ[マキァヴェッリ,ニッコロ][Machiavelli,Niccol`o]
1469‐1527年。フィレンツェ共和国が輩出した偉大な政治思想家。カリスマ権力者による政治主導を訴えた『君主論』や、リウィウスの『ローマ史』に学び国家経営のあり方を説いた『ディスコルシ―「ローマ史」論』など、政治に関する古典的名著を数多く残している

永井三明[ナガイミツアキ]
1924年生まれ。京都大学文学部史学科卒業。現在同志社大学名誉教授。専門は西洋史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ロビン

16
『君主論』と並ぶマキアヴェッリの主著で、矛盾するようだがこの著作ではリウィウスの『ローマ史』を下敷きにしながら共和国の在り方について述べられている。指導的立場にある人間が採るべき人心掌握術、大砲の用い方や城砦の不必要を説くなどの兵法、運命と実力と運についてなど、ギリシャやローマの例を豊富に用いて具体的に著述される。古代ローマの歴史に範を求める人文主義が強く出た著作であるが、その分析は極めて柔軟で緻密であり「歴史に学ぶ」ことの難しさと賢明さとを感じさせられる。民衆の叡智に対して肯定的である点が印象的だった。2023/07/20

ともブン

12
約2か月近く掛け読了。統治論・政治論・兵法など幅広く論じられている。性悪説派であり、どんなに素晴らしい国家も代替わりする内に堕落すると説く。これを退けるために土着の宗教や歴史を重んじ、時代に則した法整備と厳罰を運用せねばならないと強く訴える。暇や平和に飽きると国に内紛が起こる、軍事は専門化させると人民が堕落し国を危うくする、福祉を手厚くすると国を危うくする、(特に新興)宗教は使うものであり使われてはならないなど日本の現状にも警鐘を鳴らしているかのよう。ガイア理論のような箇所もあり難解ながらも面白かった。2022/08/01

しんすけ

8
分量からして10日ほどで読了可能だと当初は思っていた。ところが結果は、40日を超すものになってしまった。内容が難しいのではない。あまりにも考えさせられることが多い読書だったからだ。5~10頁読んでは、1時間ほど考えているそんな読書になってしまった。とくに133頁の「金持を貧しくし、貧しき者を富ませなければならない。」は、ピケティを彷彿させるほど現代的な課題である。多くの為政者はこの前半を忘れた政策を施すために、全体のパイを観ることもせず、国を崩壊に至らしめているのである。2017/06/17

Fumoh

4
私はこの本で、マキャヴェリズムの真髄が味わえると思います。それは徹底的な形での、状況を見た上での判断である、ということです。一つのポリシーによって全てを決断するのではなく、「〇〇の場合には~」「××の場合だと~」と状況によって解決策が異なることを、彼は全編にわたって詳細に述べています。すると彼の見方とは、無限に等しい状況の一つ一つを、できる限り曇りなき心で見つめ、経験と知識によって合理的に決断し、憶測にはできる限り頼らない、という態度を徹底するということ、だと思います。分かっていてもなかなかできません。2023/02/14

feodor

4
ひさびさのマキアヴェッリ。かつて、岩波文庫で三分冊のものを読んだ気がするが。リヴィウスの『ローマ史』に出てくる事例とマキアヴェッリの体験した16世紀イタリアでの出来事などを踏まえて、政体から各論的な戦術、リーダー論などにいたるまで、こまかに書かれた本なのだけれども、政体として共和政がよいのか、それとも君主政がよいのか、というとなんだか煮え切らない感じもする。とくに、各論では君主を念頭に置きつつ、でも共和政でも……というような感じ。ひさびさに古代ローマの人名山盛りで、楽しい読書だった。2011/07/25

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