出版社内容情報
湯川秀樹のノーベル賞受賞。その中間子論とは何なのだろう。日本の素粒子論を支えてきた第一線の学者たちによる平明な解説書。
内容説明
敗戦後の日本に大きな希望を与えた1949年の湯川秀樹のノーベル物理学賞受賞。その難解な中間子論を理解するために渇望された啓蒙書のひとつが本書である。素粒子論に至る必要な概念を、運動と力、電磁気、光、量子論、原子核・素粒子と物理学の発展の歴史に沿って解説していく。編者の朝永振一郎も1965年に同賞を受賞し、執筆にあたった高林武彦や中村誠太郎も日本の素粒子物理学を支えた。
目次
第1章 運動と力(運動と力を測ること;天上の運動 ほか)
第2章 電磁気(静電気と静磁気;電流 ほか)
第3章 光とはなにか(エーテル;光の微粒子説・波動説・光の速さ ほか)
第4章 量子論(古典論の困難;状態の不連続性・光の粒子性と遷移 ほか)
第5章 原子核と素粒子(原子核の探究と原子力;宇宙線・陽電子と中間子の発見 ほか)
著者等紹介
朝永振一郎[トモナガシンイチロウ]
1906‐1979。東京生まれ。京都大学物理学科卒業。東京教育大学名誉教授。量子電磁力学の発散を解消するくりこみ理論の発見で1965年ノーベル物理学賞受賞
高林武彦[タカバヤシタケヒコ]
1919‐1999。兵庫県生まれ。東京大学物理学科卒業。名古屋大学名誉教授。専攻は素粒子論・科学史
中村誠太郎[ナカムラセイタロウ]
1913‐2007。滋賀県生まれ。京都大学物理学科卒業。東京大学教授、日本大学教授などを歴任。専攻は素粒子論・原子核理論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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