ちくま学芸文庫
ノーベル賞経済学者の大罪 (増補)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 309p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480092502
  • NDC分類 331
  • Cコード C0133

出版社内容情報

内容は後日登録

内容説明

ノーベル経済学賞に輝く大学者たちの方法論が、じつは間違っていたとしたら?!著者は、現代経済学は幼児の砂遊びにすぎないと断じ、クライン、サミュエルソン、ティンバーゲンら三人を俎上に載せ、それぞれの論の不毛さを暴いていく。実社会に背を向ける学者たちの独善的な研究姿勢を糾弾し、その業績は実証分析がされていないため科学とは到底呼び得ない代物だ、と論じる。一方、数学の有効性や、アダム・スミス等の古典派の再評価など、これからの経済学を見直す有用な提言もなされる。単行本刊行後に書かれた論文とノーベル賞受賞者リストを増補。

目次

第1章 お砂場遊びの坊やたち
第2章 統計的有意性はお呼びでない
第3章 黒板経済学の不毛
第4章 社会工学の思い上がり
第5章 新しい謙虚なブルジョアの経済学
補論 経済学の秘められた罪

著者等紹介

マクロスキー,ディアドラ・N.[マクロスキー,ディアドラN.][McCloskey,Deirdre N.]
1942年生まれ。53歳で男性から女性に性転換する以前の名はドナルド。アイオワ大学教授を経て、イリノイ州立大学シカゴ校人文学部教授。専門は経済学、哲学、歴史学。1996年にはオランダ、エラスムス大学のティンバーゲン記念講座訪問教授を務めた

赤羽隆夫[アカバネタカオ]
1932年生まれ。東京大学経済学部卒業、経済企画庁内国調査課長、同事務次官を経て、1997年まで慶應義塾大学総合政策学部教授を務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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壱萬参仟縁

3
統計的有意性と経済的重要性を混同するところから生まれる大罪とは何か(009ページ)。「統計図表が発明されたのは18世紀の後半だという事実を知るのは驚きだろう」(212ページ)。確かに、評者はコスト的に自費出版したときは全部、文章だけにして、図表は割愛したが、それはアダム・スミス以前の時代なのだろう。統計は18世紀初期、ドイツやイタリアで普及していったようだ。評者はシュルツやベッカー、セン、スティグリッツやクルーグマンは素晴らしいと思っているが、なんでもかんでも統計、図表によるとあーだ、こーだ、はどうかな?2012/11/30

Ex libris 毒餃子

0
経済学徒は読んでみる価値あり2009/12/16

Empirestar

0
経済学を専攻にしている人には思い当たる節があるのではないかと。経済学の主流に対する警告・批判の書として読むといい。彼女自身が主流派のメソッドで論文を書いてきた人なので、この本の批判は今経済学を学んだり、専攻している人達に向けられたマクロスキー先生の暖かい訓戒の書だと思うといいかもしれない。2009/10/16

bittersweet symphony

0
53歳で男性から女性に性転換した経済学者ディアドラ・N・マクロスキー(1942-)の内部告発的著作。原題は”THE VICES OF ECONOMISTS-THE VIRTUES OF THE BOURGEOISIE”で、計量経済学が実際のところは社会や実体経済とリンケージしていない机上の空論になっていることに対しての異議申立になっています。2010/04/02

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