ちくま学芸文庫
命題コレクション 哲学

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 475p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480091741
  • NDC分類 100
  • Cコード C0110

内容説明

プラトン、トマス・アクィナス、カント、ヘーゲル、ハイデッガー、デリダなど西洋の偉大な哲学者たちを個々に取り上げ、彼ら自身の言葉(命題)から、その思想を分析し紹介する。例えば、カントの命題は「ひとは、哲学を学ぶことはできず、哲学することを学びうるのみである」。その思想の核心を目指し、掘り出した根源となる言葉は、真に迫り、私たちを思索の世界に誘う。52の命題を選び哲学者を紹介するのは、現代日本を代表する思想家研究者。本書は西洋哲学の流れが見える概論であり、個々の思想家研究の手引きでもある。文庫化にあたり熊野純彦による「レヴィナス」の項を追加。

目次

古代ギリシアの哲学―宇宙と魂の原理
ヘレニズム・ローマの哲学
中世・ルネサンスの哲学
近代哲学―科学精神と内面性
イギリス市民哲学の流れ
啓蒙主義とドイツ観念論
生と実存の哲学
認識と経験
現象学と解釈学
科学への反省
社会哲学の原点と展開

著者等紹介

坂部恵[サカベメグミ]
1936年、神奈川県生まれ。東京大学助教授、同教授、桜美林大学教授を経て、現在は東京大学名誉教授。カントの研究で知られる。2002年、紫綬褒章受章

加藤尚武[カトウヒサタケ]
1937年、東京都生まれ。京都大学名誉教授、鳥取環境大学名誉学長。ヘーゲル研究者であるが、環境倫理学も専門としている。『哲学の使命』で和辻哲郎文化賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

めんま

1
西洋哲学の大御所52人の著作の中から、選ばれた52の命題を用いてそこに付随する歴史的文脈や哲学者の学説を解説するもの。哲学の美味しいところだけを味わえる逸品。ただし、項によっては調理が下手なものもある。2020/08/02

ちあき

1
52人の哲学者の短い文章とそれに関する52の考察を集めた本。用語事典のようなスタイルの統一はとられていない。そのせいか予備知識も関心もたいしてもっていない哲学者の項目がよく理解できたり、あるいはその逆だったりした。ルソーやロック、ヒューム、カントなどは「ここを引用してくるのか」という驚きが味わえてよかった。あと、自分がベルクソン好きであることを再認識。ショーペンハウアーもフォイエルバッハも取りあげずシェリングを収録する意図だけはまったくわからなかったけれど(文章の中身も理解不能)。2009/08/03

遠藤 a.k.a. Kon

0
レヴィナスの項を増補して文庫化。2013/01/25

ふくろう

0
わかりやすく簡潔にまとめられた命題。これは便利。2009/01/01

kyakunon22

0
こちらはそれなり。含蓄の深い文章が並んでいます。2019/12/28

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/465567
  • ご注意事項