内容説明
1609年、「ケプラーの法則」が近代天文学への扉を押し開いた。それはコペルニクス、チコ、ガリレオ、ニュートンらが登場する一方、魔女狩りや宗教裁判が熾烈な時代でもあった。分水嶺の時代、人は一身にして二世を生きる。占星術で身を処しつつ、観測データへの信頼の下、狂気をはらんだ計算のあげく近代物理学への扉を開けてしまったケプラーもその一人。それがどれほど革命的なのかを理解したのは、ニュートンだった。曲がりくねり、ときに後ずさりさえしながら飛躍成長していく科学の姿を、ラディカルな科学哲学者ケストラーが活写した、定評あるケプラー伝。近代の力学概念形成の物語でもある。
目次
第1章 若き日のケプラー
第2章 『宇宙の神秘』
第3章 つのる苦しみ
第4章 チコ・ブラーエ
第5章 チコとケプラー
第6章 法則の発表
第7章 失意のケプラー
第8章 ケプラーとガリレオ
第9章 混沌と調和
第10章 花嫁を計算する
第11章 晩年
付録
著者等紹介
ケストラー,アーサー[ケストラー,アーサー][Koestler,Arthur]
1905‐1983年。ハンガリー生まれ。作家、ジャーナリスト、科学哲学者。大学では自然科学を学ぶ。新聞特派員としてスペイン市民戦争に参加。その後、科学史・科学論の分野にも進出
小尾信彌[オビシンヤ]
1925年生まれ。東京大学天文学科卒業。東京大学名誉教授
木村博[キムラヒロシ]
1937年生まれ。東京大学物理学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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