ちくま学芸文庫<br> 増補 絵画史料で歴史を読む (増補)

個数:

ちくま学芸文庫
増補 絵画史料で歴史を読む (増補)

  • ウェブストアに2冊在庫がございます。(2025年06月01日 06時13分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 298p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480091222
  • NDC分類 210.04
  • Cコード C0121

内容説明

史料として読み解くことで、過去の絵画の見方が変わる。鬼は「他者」の象徴?旅人の必需品は?死後の世界のイメージは?教科書でおなじみの源頼朝像は実は別人だった?「吉備大臣入唐絵巻」「一遍聖絵」「洛中洛外図屏風」「熊野観心十界曼荼羅」などの有名な絵巻や屏風絵・掛幅も史料として読み解けば、まったく新しい世界が見えてくる。長年にわたり絵画史料論・歴史図像学の分野を構築してきた著者の成果を、わかりやすい語り口で示した書。補論として、中世の土地争いのあり様を荘園絵図から読み解いた二論文を増補。

目次

絵画史料とその読み方
鬼と外交―『吉備大臣入唐絵巻』1
末法の予言詩―『吉備大臣入唐絵巻』2
旅と信仰―『一遍聖絵』1
交通と軍事―『一遍聖絵』2
聖地を象徴する動物―『一遍聖絵』3
人と動物の関係史―『伊勢物語絵巻』・『慕帰絵詞』
肖像画と歴史―神護寺三像1
“対”になる肖像画―神護寺三像2
坐法の文化―初期洛中洛外図屏風
行列と御所の櫓―林原美術館本洛中洛外図屏風
曼荼羅の宇宙―『熊野観心十界曼荼羅』(1)
盂蘭盆会と民衆の人生―『熊野観心十界曼荼羅』(2)

著者等紹介

黒田日出男[クロダヒデオ]
1943年、東京生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了。東京大学史料編纂所に勤務し、教授・所長・画像史料解析センター長などを歴任。現在、東京大学名誉教授・立正大学教授・群馬県立歴史博物館長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kazuya

1
絵画史料論の大家、黒田氏による、「歴史を読むための」一冊。 したがって、同氏の他著書に比べて、「絵解き」よりも「歴史を知る」ための論に寄っているように思う。2022/04/03

ちっこい まつき

1
絵画には一定の約束事(コード)があることを把握した上で史料をよんでいき、歴史の情報を明らかにする。その過程が読んでいてすごく面白かった。序章の絵画史料とその読み方は必読。2021/07/14

Yoshihiro Yamamoto

1
B 展覧会などで見かける「絵巻」に描かれている「ちょっとしたもの(と私には思えるが…)」から歴史を読み解いていく試みが面白い。ちょうど今開かれている「日本国宝展」でもこの本に取り上げている「一遍聖絵」類似の「一遍上人伝絵巻」が出展されていたので、この本に書いてある視点で拝見できたため、面白かった(絵巻にでてくる犬の数と猫の数の、どちらが多いか?なんてこれまでは注意してみたこともなかった!)この本では、ほかにも多くの絵巻を解説しており、中世の人たちは、どのような座り方をしたかなどを考察しており、楽しめる。2014/10/23

りょーへい

0
今年の1冊目。鎌倉幕府が1192年から1185年に変わるように絵画も作中の人物が変わることもあります。例えば、皆さんご存知の足利尊氏の武者像が今は高師直といった具合です。そのように、絵画と歴史史料を読みとき、歴史資料として紹介している1冊です。作品を仔細に分析はしていますので読みごたえ、説得力は抜群です。歴史、美術を学ぶ方にはお薦めの1冊です。特に、「歴史は文字だけの学門」と思ってる方は是非、お手に取って見てください!2016/01/12

yui

0
ここまで徹底した読み込みにはとても驚いた。神護寺三像の歴史家としての新説の擁護の内容は目からうろこ。源頼朝像として日本史では当たり前のイメージに(いまは伝、がつくようになってはいるが)この定説を覆した米倉氏の新説をわかりやすく解説してありうれしい。そして、とくに興味深かったのは、荘園図。下地中分によって分割された領地を示した絵図を徹底的に分析するというもので、単なる図、として資料集に載っていても何も疑問を持っていなかった図からもさまざまな描き手の思惑が見えた。2014/01/08

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/383588
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品