ちくま学芸文庫<br> 「論語」の話

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ちくま学芸文庫
「論語」の話

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  • サイズ 文庫判/ページ数 270p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480091215
  • NDC分類 123.83
  • Cコード C0110

内容説明

政治が乱れ、人の世が荒み果てていた時代、現在の人間に失望しつつも未来の人類に対して期待を抱き、人間の可能性に大きな信頼を持ちつづけた孔子。「論語」全訳・注釈を手がけた中国文学の碩学が二十篇五百章を自在に読みこみ、孔子の生き方と思想をわかりやすく解き明かす。「子曰く、仁遠からんや、我れ仁を欲すれば斯ち仁至る」。伊藤仁斎や荻生徂徠ら江戸の学者をはじめとする人々は「論語」をどのように読んだか。また、孔子が説きたかった仁とは何だったのか。諸国を旅して味わった失望や、弟子や民との対話を通して、孔子を語り、吟味する最上の入門書。

目次

はじめに―「論語」とはどんな書物か
「論語」が読まれてきた理由
孔子の生まれ
「十有五にして学に志す」
「三十にして立つ」
斉の景公との対話
「論語」は封建的な書物か
孔子を取り巻く世の乱れ
政治を通じて理想を実現する
「政を為すに徳を以ってす」
孔子と老子の対話伝説
「論語」の世界観と老荘の道
「論語」の「仁」とキリスト教の神
「五十にして天命を知る」
魯の宰相時代の生活
「義を見て為さざるは勇無きなり」
放浪遊歴時代(1)
放浪遊歴時代(2)
徳と好色
「天を怨まず、人を尤めず」
最晩年の孔子と孔子伝説
「仁を欲すれば斯に仁至る」―努力と可能性への信頼
「怪力乱神を語らず」―人間の限界への洞察
「天命を畏る」―「論語」の運命観(1)
「中庸の徳」―「論語」の運命観(2)
終わりに―学問のすすめ

著者等紹介

吉川幸次郎[ヨシカワコウジロウ]
1904年、神戸市に生まれ、1980年、没。1923年京都帝大文学科に入学、支那文学を専攻。’28年中国に留学、’31年帰国。同年、京都大学人文科学研究所東方学研究部の研究員となり16年間をすごす。’47年京都大学教授。この間、数々の著書を発表、日本の中国文学の普及に大きく貢献、芸術院会員、文化功労者となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Francis

15
10年以上も積ん読して出口治明さんの「宗教と哲学全史」で孔子が取り上げられていたの読んでみた。実のところ私は孔子は封建主義に凝り固まった頑迷固陋な人間であると思いこんでいたのだが(^.^;いやはや、当時としては柔軟な思考をもった思想家であり、教育者でもあったようです。吉川先生いわく孔子は人間の可能性を信じており、楽観的であったとのこと。そのとおりのようです。日本では本国とは異なる解釈がなされ、それが独り歩きしたものが多いというのも驚き。孔子先生大変申し訳ありませんでした。近いうちに「論語」も読んでみたい。2020/05/24

ロビン

5
吉川先生によるラジオでの論語講義を活字にしたもの。荻生徂徠や伊藤仁斎、本居宣長などがどのように論語を解釈したかという話や、菅原道真や夏目漱石、福沢諭吉、ホーチミンや魯迅、周恩来らも論語をよく読んでいたであろうという話などが面白い。そういわれてみると「心だに誠の道にかないなば祈らずとても神や守らん」という道真の句も孔子の思想に影響を受けているように思える。 秩序が乱れ下剋上や裏切りが横行する騒乱の時代にあって、人間の可能性を信頼する理想主義を唱え続けた孔子と弟子たちの偉さがよくわかる一冊であった。 2019/04/08

かとうさん

3
人が人に対して残酷な扱いをしない為の価値基準を提示したんだろうと、読んでいて思ったから、嬉しい気持ちになる。吉川幸次郎先生の言葉を通して、孔子と弟子たちのやりとりが生き生きと蘇るよう。2023/09/11

gkmond

1
誤解されてるだけでいいことも言ってるっつー、教育勅語と同じ論法が使われててげんなりした。60年代のラジオ番組テキストであってみれば書いてある内容はすべてその後どうなっているかチェックの必要があり、今読む方はあまりないかも。2025/02/06

こたつ

1
人生の糧となる金言ばかり。 「己の欲せざるところ人に施すこと勿かれ」 「学びて思はざれば則ち罔し、思ひて学ばざれば則ち危ふし」etc…。 吉川先生のラジオを聞いてみたかった。2012/01/25

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